各種ワイナリーが刻んだ歴史と文化 五感で感じる勝沼ワイナリー巡り
36のワイナリーが集積する国内屈指のまち、山梨県甲州市勝沼。
本格的な日本ワインを楽しむ場へ変貌しているワイナリーで見学・試飲を体験してみましょう。
それぞれの固有のワイナリーを造り手の魅力とともに五感で味わい、歴史を感じてみませんか。
この記事の目次
満足いくまで極める 他のワイナリーとは異なる勝沼の菱山中央醸造
JR中央線勝沼ぶどう郷駅から徒歩約8分。菱山中央醸造(ひしやまちゅうおうじょうぞう)に訪れました。
有限会社 ぶどうばたけの隣接された菱山中央醸造。 昔は個人で家庭内で絞ってお酒をつくっていま
酒造法が改正され、自分たちが好きなようにお酒を醸造が出来ないということで、人を集め、自分たちで絞るために
本来の姿で会社を立ち上げたそうです。
ここでは昔ながらの製造工程を見学する事が出来ます。
まず、破砕機(はさいき)で皮ごと実と軸にわけて粒を少しずつつぶすことから始まります。
実際に破砕機を動かしてもらいました。かなり大きい音を立てて動いていました。
こちらの破砕機の下に鉄鋼が敷かれてます。皆さんが良く利用するものに使われるものです。
何だと思いますか?実際に目で見て確かめてみてくださいね。
次に潰したぶどうを蔵に繋がっている扉からかきだし、樽に入れて加重機を使って果汁を取りだします。
最大でも5割程度しか取れないとても貴重な果汁はその後、タンクに入れて熟成させ完成します。
もちろん、コルク入れも手動で行います。
実際にワイン作りの過程で、一番簡単なコルク入れを見学させていただきましたが、
テンポよく2人がかりで瓶にコルクを入れていくのですが、その機材を動かすのにも力がいるような作業に思えました。
とにかく、作業ごとに体力が必要になってくるそうなので、おいしいワインを完成させるためにその作業を淡々とこなす
社員の皆さんの様子の写真やお話を聞いてとても感動しました。
ぶどう祭りが開催される10月中旬には菱山中央醸造では見学だけではなく、コルク入れなど体験もできます。
他のワイナリーとは違う強いこだわりを持った菱山中央醸造に是非訪ねてみてはどうでしょうか。
菱山中央醸造 所在地:山梨県甲州市勝沼町菱山1425
URL http://budoubatake.net/
心から喜んでもらえるワイン Dailyなワインへ シャトー勝沼
JR中央線勝沼ぶどう郷駅から車で約3分で到着する、シャトー勝沼を訪れました。
建物に入るとすでにワインの良い香りが広がっており、この香りでもほんのり
酔ってしまいそうでした。
まず見学はビン詰め行う工場から。ここではなんと1時間に約3000本も詰められているそうです。
次に進むと発行タンクと貯蔵タンクが見えてきます。赤ワインは1-2週間、白ワインは約1-2年間熟成させます。
階段を下りて奥に進むと、暗く静かな場所でワインセラーの中にワインが眠っています。
地下通路には瓶詰めされた状態で何十年も寝かされたワインたちが眠っており、歴史を感じられます。
地下通路を抜け階段を上がった先には試飲コーナーがあります。
5つの樽に入ったワインなど48種類のワインを試飲する事ができます。 また、ぶどうジュースの試飲や甲州土産もあるので、
お子様も楽しむ事ができます。
樽の中に入っているワインはコクが強く、酸味と渋みが絶妙でとてもおすすめです。
ぶどうジュースはお酢を加えた期間限定のジュースもあり、とても絶品です。
シャトー勝沼ではワインをDailyなお酒としてお客様のおススメしているとおっしゃっていました。
お気に入りの一本を見つけ、夕食に添えてみませんか。 是非ワイナリーを見学し、歴史と文化を感じてみてくださいね。
勝沼のみなさんが楽しむ 地元ならではの甲州ワインの嗜み方とは
勝沼でぶどう・ワインに携わり、お仕事をされている方に是非とも聞いて見たいことのひとつ。
それは美味しい甲州ワインの嗜み方。 ぶどう畑で働く気さくな三森さんにお話を伺いました。
勝沼町菱山周辺にすんでいらっしゃる方々は昔は赤ワインを飲まなかったそうです。
黒ぶどうは濃厚で 日本食には合わないとされ、白ワインを愛してきたそうです。なので、菱山に住む方々の冠婚葬祭では必ず白ワイン。
また、グラスに入れて飲みません。
「湯のみに入れて、おつまみはヌカ漬けだ!!」と楽しそうに話してくださいました。
次にお話を聞いたのはシャトー勝沼で働くチーフの今村さん。
ワインに合う料理は何か、尋ねてみると驚きの答えが返ってきました。
「なんでも合いますよ。一般的には食卓の色で赤・白を決まりますね。色が薄ければ、白ワイン。色が濃ければ、赤ワイン。
しかし、合う合わないにこだわらないで、合うかをみつけ出していく方法を1つの楽しみにして欲しい。」
とおっしゃっていました。
「グラスを変えると味も変わる。作法はあってないようなものなので、作法も気にせずワインを楽しんでほしい。」
とワインが日常のお酒として飲んで頂きたいという気持ちが伝わりました。
様々な飲み方があります。お好みの飲み方で楽しむことを忘れずに
ワインを楽しんでみてくださいね。
ぶどうばたけ 所在地 ;山梨県甲州市勝沼町菱山1425
シャトー勝沼所在地 :山梨県甲州市勝沼町菱山4729
URL http://www.chateauk.co.jp/
山梨県甲州市勝沼、いかがでしたでしょうか。
ワイナリーそれぞれの造り手の魅力があり、絞り切って旅をする事は難しいのではないでしょうか。
1日を使って是非とも様々なワイナリーを巡ってみてくださいね。
ワイナリーが刻んできた歴史を感じ、ほろよいのワイナリー巡りの旅を満喫してみてはいかがでしょうか。