HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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吾妻橋には浅草のランドマークが勢揃い 絶景と伝統の味に舌鼓み

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    昔からある建造物、食や文化から感じる今と昔。
    都会とは違う、温かい人情あふれる下町、東京は浅草で、今と昔ながらの景色や、伝統の味を堪能。
    独特な時間の流れをもつこの町で、人の温かさに触れる旅へ、いざ出かけてみましょう。

     

     

     

    江戸時代、隅田川に架橋された吾妻橋から浅草のランドマークを撮る

     

     

     

     

    東京駅から東京メトロ丸ノ内線で銀座まで行き、同銀座線に乗り換え浅草駅まで約26分。
    そこから地上に出て約3分歩いたところにある東武浅草駅前からバスに乗ること約2分で、隅田公園(西側)につき、左の道路を渡り歩くこと約2分で「隅田公園」に到着します。

     

    <17_asakusa_隅田公園>

     

    隅田公園を北から徐々に南下し、川沿いを歩きながらふと東の方角見ると目に飛び込んでくるのが、浅草のランドマークになっている「東京スカイツリー」です。

     

    <18_asakusa_吾妻橋遠目>

     

    そのまま進んでいくと、異彩を放つ金ピカの外壁を持つビルと、その横の独特なフォルムのオブジェ、そして印象的な朱色の橋が見えてきました。
    「吾妻橋(あづまばし)」です。吾妻橋の創架は1774年(安永3年)10月17日です。
    江戸時代に隅田川に架橋された5つの橋のうち最後の橋であり、当時隅田川が大川と呼称されていたことにちなみ、「大川橋」と呼ばれていました。

     

    <19_asakusa_吾妻橋アップ>

     

    さて、その吾妻橋の大分近くまで辿り着きました。やはりこの朱色は、遠くから見ても近くから見てもなんだか粋ですね。

     

    <20_asakusa_吾妻橋上>

     

    吾妻橋は橋自体以外にも旅人が訪れる理由があります。なんと「アサヒビール本社ビル」と「スーパードライホール」と「東京スカイツリー」の3つの現代的な建築物がキレイに写真におさまるのです。

     

    <21_asakusa_吾妻橋ライトアップ>

     

    また、ぜひ帰りにも見てほしいのが吾妻橋の夜の姿です。ライトアップされた鮮やかな朱色が水面に映り揺れる光景は幻想的でおすすめです。

     


    吾妻橋 所在地  東京都中央区雷門 2丁目~東京都墨田 吾妻橋1丁目(雷門通り)  

     

     

     

    浅草の門前町の中心「仲見世通り」の歴史と今に迫ってみましょう

     

     

     

     

     

    吾妻橋から徒歩約3分で雷門にたどり着きました。

     

    <22_asakusa_雷門>

     

    通称・雷門、正式名は「風雷神門」といい、浅草の門前町の入り口でもあります。雷門の赤提灯をくぐると、そこは日本情緒あふれる「仲見世通り(なかみせどおり)」です。

     

    <23_asakusa_仲見世通り雷門寄り>

     

    仲見世通りは、日本で最も古い商店街の1つと言われています。
    徳川家康が江戸幕府を開き、江戸の人口が増えていくにつれて、浅草寺の参拝者も増えていきました。
    そして、浅草寺境内の掃除の賦役を課せられていた近くの人々に対し、境内や参道上に出店営業の特権が与えられたのが、この仲見世通りの始まりです。
    その後、次第に店も増え、日本でも1番形の整った門前町へ発展していきます。

     

    <24_asakusa_仲見世通り宝蔵門寄り>

     

    たくさんの旅人で賑わう仲見世通りを先に進むと、正面に見える浅草寺の入り口「宝蔵門(ほうぞうもん)」の姿が徐々に表れます。
    両側にあるお店では、有名な人形焼きや、おいもやさん、きびだんごのお店が軒を連ねており、何を食べようか迷ってしまいます。

     

    <25_asakusa_仲見世通り夜仕様>

     

    通りを歩いているだけでも楽しいのですが、日没ごろから夜仕様に明かりがついた通りは、お昼と同じ賑やかさであっても少し違った雰囲気で風情を感じます。

    所在地 :台東区浅草1丁目36番3号

    公式HP :仲見世通り

     

     

     

    関東大震災がきっかけで思いついた、大正から続く元祖釜めしとは

     

     

     

     

    <26_asakusa_新仲見世通り>

     

    仲見世通りを途中で西の方角に曲がり、新仲見世通りを西に進み、途中で曲がって南下すると、「元祖釜めし 春」にたどり着きます。

     

    <26_asakusa_釜めし 春>

     

    元祖釜めし 春は、1926年(大正15年)創業の老舗で、出汁を使わずに、厳選された新鮮な素材とその年の特選米を1釜ずつ炊き上げる元祖釜めしです。

     

     

    <27_asakusa_栗釜めし>

     

    <28_1_asakusa_栗釜めし2>

     

    <28_2_asakusa_栗釜めし3> 

     

    今回いただいたのは、季節限定の栗釜めしととうふ赤だし汁です。
    釜めしは注文してから炊いてくれるので、約20分ほど待ちます。赤だし汁を先にいただいていたら、、釜めしが運ばれてきました。

     

    ほくほくで温かいご飯に、素材の味が活きた栗もたっぷり入っていて、釜めしってこんなに美味しかったんだ、とその美味しさに幸せな気持ちになりました。

     

    やはりお米って良いですね。お昼も夜も開店しているので、何を食べようか悩まれた際には、ぜひお立ち寄りください!


    元祖釜めし 春 所在地  東京都台東区浅草1-14-9

     

     

     

    旅の足休め 東京で一番古いおにぎり専門店宿六で過ごす至福のひと時

     

     

     

     

     

    <29_asakusa_浅草宿六>

     

    続いて釜めし春を出て北上し、ひさご通りを抜け、言問通りの交差点から約1分歩くと見えてきたのが「浅草宿六(あさくさやどろく)」です。

     

    浅草宿六は、1954年(昭和29年)創業の東京で1番古いおにぎりの専門店になります。
    身も心もホッとする落ち着いた雰囲気の中でいただく、大釜で炊かれたコシヒカリを香ばしい江戸前の海苔で包み、日本各地から取り寄せするという厳選された種が使われるおにぎり。

     

    <31_asakusa_浅草宿六店内>

     

    <32_asakusa_浅草宿六店内2>

     

    今回はしらすのおにぎりをいただきました。
    やはり日本のお米は美味しいと再度実感させられ、そこに香りのよいパリパリの江戸前の海苔がマッチし、さらに満足感を引き出してくれます。
    種のしらすもたっぷり入っており、味付けも程よく、素材のありのままの旨みが引き立てられ、日本の美味しいが凝縮されていて、至福のひと時でした。

     

    <30_asakusa_浅草宿六おにぎり>

     

    あまり見かけない種もあったので、ぜひまた足を運びたい一店です。
    また、現在の3代目店長は、ミラノ万博でおにぎりのデモンストレーションをした方なんです!
    私がお店に伺ったときは、その方のお母様が店頭に出ていらして、お母さん!という雰囲気と温かい人柄がとても素敵でした。
    家に帰ったかのような温かい空間でいただく家庭の温かさが詰まったようなおにぎり、是非お立ち寄りください。

     


    所在地 :東京都台東区浅草3-9-10  

    公式HP :おにぎり浅草宿六 

     

     

     

    草木の心地よい木陰を、道端の季節の花愛でながら歩く隅田川沿い。ふと視線を横に向けると見える現代的な景色と、江戸時代に架橋された朱色がまぶしい吾妻橋。
    現代と歴史の融合を味わった後は、浅草で歴史を歩んできた老舗で味わう伝統の味に舌鼓をうちながら、至福のひと時を過ごしませんか。