HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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観音様伝説とゆかりのある代表的な神社仏閣を巡り伝説を紐解く旅へ

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    ご存知の方もいるであろう、東京の浅草に古くから伝わる観音さまの伝説。
    そして伝説とゆかりのある、浅草寺以外の代表的な3つの神社仏閣。
    その地に実際に足を運び、東京・浅草を観音様の門前町として栄えさせた伝説を辿ってみましょう。

     

     

    浅草地方が記録に残っている、1番古いお話の舞台・待乳山聖天へ

     

     

     

     

    東京駅から東京メトロ丸ノ内線で銀座まで行き、同銀座線に乗り換え浅草駅まで約26分。 そこから地上に出て3分ほど歩いたところにある東武浅草駅前からバスに乗ること約2分。

     

    <01_asakusa_待乳山聖天入口>

     

    隅田公園(西側)でバスを下車し、横断歩道を渡りそのまま少し歩くと、「(ほんりゅういん)」()に着きます。

     

     

    <02_asakusa_待乳山聖天遠距離>

     

    待乳山聖天と書かれた石碑横の階段を上がり、本龍院の山門をくぐり階段を上がると本堂が見えてきます。

     

    <03_asakusa_待乳山聖天手水舎>

     

    手水舎で両手と口を清めたら、いざ本堂へ。

     

    <04_asakusa_待乳山聖天本堂>

     

    青空に深い朱色がよく映えていて清々しいです。 待乳山聖天は、聖観音宗の寺院で、浅草寺の子院のひとつであり、推古天皇の御世 595年9月に地中から忽然湧き出した霊山で、金龍が天より降って山を廻り守護したと伝えられ、浅草寺の山号の由来になったと言われています。

     

    <05_asakusa_待乳山聖天裏山門>

     

    また、この待乳山聖天には、浅草名所七福神の一神・毘沙門天さまもお祀りされており、他にも御利益をもたらしてくれるものとして、境内の各所に 「巾着」と「大根」が印されています。

     

    <06_asakusa_待乳山)聖天階段>

     

    大根は身体を丈夫にし、良縁を成就し、夫婦仲良く末永く一家の和合を御加護いただける功徳を表しています。 巾着は財宝で商売繁盛を表し、聖天さまの信仰のご利益の大きいことを示されたものです。 見ていてほほえましいですね。 実際に足を運んで、いろいろなご利益を授かりに立ち寄ってみませんか。

     

    所在地 :東京都台東区浅草7‐4‐1 

    公式HP :本龍院 待乳山聖天

     

     

     

    観音寺伝説を胸に 観音さまが祀られた「」で感じることとは

     

     

     

     

    続いて待乳山聖天から隅田川沿いの隅田公園を16分ほど南下します。 時は推古天皇の御世 628年3月18日の早朝、・竹成の、兄弟が江戸浦(今の隅田川)に漁労中、図らずも一躰の観音さまの御本尊を感得しました。

     


    <07_asakusa_駒形堂>

     

     

    そんな浅草観音示現の地が、浅草にある「駒形堂(こまがたどう)」です。 駒形堂は、観音さまが安置された場所でもあります。

     

     

    <08_asakusa_駒形堂アップ>

     

    本堂に近づいてみると、渋い朱色に、緑、黒や金といった色味がぶつからず、うまく調和している宝形造りの堂宇が目がひきつけられます。

     

     

    <09_asakusa_駒形堂賽物>

     

    駒形堂の地が観世音菩薩上陸の地であることから、隅田川に棲む魚類に対すて愛護する必要性を感じ、生物の守護仏である「馬頭観音」を祀って、人々が心願成就の御礼として「馬形」の物を奉納したことが名の由来だと言われています。 ご本尊として馬頭観世音菩薩が祀られています。

     

     

    <10_asakusa_駒形堂戒殺碑>

     

    駒形堂の境内には、付近の魚類の殺生を禁じた「戒殺碑(かいさつひ)」があります。戒殺碑は1693年(元禄6年)3月に建立され、隅田川の南は諏訪町より、北は聖天町までの漁を禁じたもので、東京都の文化財に指定されています。 古来より生き物を大切にしてきた人々がいたことを現代の私たちに伝えてくれる場所でした。

     

    所在地 :東京都台東区雷門2-2 

    公式HP :浅草 駒形堂 

     

     

     

    数多くの霊獣に出会う 浅草の三社様 」とは

     

     

     

     

    続いて駒形堂から歩いて約10分のところにある「浅草神社」を訪ねました。

     

     

    <11_asakusa_浅草神社鳥居前>

     

    浅草寺本殿右隣にあるこの神社が、三社様や三社権現の名でも親しまれている、浅草神社です。 では、なぜ三という数字が出てくるのか。それは、浅草神社は、三体のご祭神が祀られているからです。そのうち二体は、観音さまのご本尊を感得した檜前兄弟であり、もう一体はその像を自宅に奉安した、土師真中和です。

     

    <12_asakusa_浅草神社石畳>

     

    さて、鳥居をくぐると本殿までは石畳の道が続いています。 2匹の狛犬に迎えられ、左側にある手水舎で手や口を清めていざ参拝。

     

    <13_asakusa_浅草神社本殿>

     

    左右の二匹の狛犬のバックでは、重要文化財であり、徳川家の第3代将軍である家光により建立寄進された社殿が、度重なる火災や戦争、関東大震災などの被害を免れ350年経った現在も当時の面影をそのままに私たちに見せてくれています。

     

    <14_asakusa_浅草神社壁画>

     

    また、神社には数多くの霊獣が描かれており、いずれも平和の象徴であったり、人々の幸福を願う存在である鳳凰、麒麟や飛龍が色鮮やかに描かれています。 更に、浅草神社では、浅草名所七福神の一神・恵比寿さまもお祀りされています。

     

    <15_asakusa_浅草神社夜景>

     

    そして、浅草神社の魅力は昼間に限りません。日没から社殿がライトアップされ、暗闇に浮き上がる鮮やかな朱色の社殿は幻想的です。 日中とは違う、浅草神社の夜の顔を覗きに行くのも良いかもしれませんね。

     

    所在地 :東京都台東区浅草2-3-1 

    公式HP :浅草神社 

     

     

     

    味のある朱色の本殿や社殿は、似ているようで全く違う味わいがあります。
    遠めに見たり近寄ってよく見てみたり、日中に見たり日没後に見たりすることで、既に訪れたことのある方にも違った顔を見せてくれ、新たな発見があるかもしれません。
    今一度、浅草の観音伝説とゆかりのある地に足を運んでみてはいかがでしょうか。