HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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下町浅草の歴史や名所は江戸下町伝統工芸館へ!天然温泉で風情も体感

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    東京浅草の仲見世通りを少し歩いて見ただけでも他の地域ではなかなか見られない多様なお店を見かけます。
    浅草を支えてきたのは多種多様な伝統工芸の技術や下町ならでの商売魂と町への地域愛のように感じます。
    浅草のオリジナリティーを支えている史料館やお店を覗いてみてはいかがでしょうか。

     

     

     

     

    外国人客がこぞって訪れる浅草の名所案内所、浅草文化観光センター

     

     

     

     

    銀座線浅草駅から約3分のところにあるのが「浅草文化観光センター」です。

     

     

    <01_asakusa浅草文化観光センターと雷門>

     

     

    <02_asakusa浅草文化観光センター下から見上げた図>

     

     

    雷門前に少し近代的なデザインの建物があります。平屋を重ねたような独特なデザインの建物は2012年にグッドデザイン賞を受賞しています。

     

     

    <03_asakusa浅草文化観光センター 正面>

     

     

    左の看板には”ASAKUSA CULTURE TOURIST INFORMATION CENTER”とあるように、外国から来る旅行者のための案内所です。
    1階では日本語、英語、中国語、韓国語による案内で、外にも施設の方が英語で優しく案内している様子を伺いました。日本の丁寧なおもてなしに触れた気がしました。
    浅草文化観光センターは観光案内だけではありません。多目的スペースや展示スペース、そして8階にある展望テラスです。

     

     

    <04_asakusa浅草文化観光センター 展望テラスからの眺め1>

     

     

    <05_asakusa浅草文化観光センター 展望テラスからの眺め2>

     

    雷門から浅草寺までの一帯やスカイツリーも綺麗に写真に収められます。
    外国から来た方も日本の方も浅草文化観光センターへ行って様々な浅草の風景を楽しんでみてください。

     

    所在地 :東京都台東区雷門2-18-9

     

     

     

     

    浅草の江戸から続く技術を凝らした作品展示なら江戸下町伝統工芸館へ

     

     

     

     

    東京メトロ銀座線の浅草駅から徒歩約10分のところにある浅草寺の参拝が済んだら花やしきがある方角へ行ってみましょう。

     

     

    <06_asakusa花やしき通り>

     

    浅草寺から約5分のところにある「ひさご通り」は、大勢の旅人で賑わう仲見世通りとは違う雰囲気です。

     

    <07_asakusaひさご通り>

     

    <08_asakusaひさご通り内部>

     

    ひさご通りの商店街を北へ進みます。お店も昔から続くものが多く昭和の商店街の雰囲気が落ち着きます。

     

    <09_asakusa江戸下町伝統工芸館 正面>

     

    商店街を約3分歩いたところにあるのが、「江戸下町伝統工芸館」です。旧字体で書かれた「傳」の文字は勘亭流でしょうか。
    勘亭流歌舞伎文字は江戸歌舞伎の感性を体現しているとして無形文化財に指定されています。

     

    <10_asakusa江戸下町伝統工芸館 斜め>

     

    東京都では40品目が伝統工芸品に指定されていますが、26品目も台東区に集中しています。

    江戸下町伝統工芸館2階の展示スペースには数百に及ぶ展示があり、写真撮影も可能です。住民が主体となって数百年にわたり技術や文化を守り抜いた
    からこそ、今の浅草に江戸時代の「粋(いき)」が残っているのだと感じます。

    江戸下町伝統工芸館

    所在地 :東京都台東区浅草2-22-13

     

     

     

    浅草にも存在した天然温泉 江戸時代から続く浅草の老舗、蛇骨湯

     

     

     

     

    続いて、ひさご通りを南下して約7分のところにある浅草六区(あさくさろっく)の通りを歩きます。

     

    <11_asakusa浅草六区>

     

    浅草六区は明治期後半から劇場、映画館、寄席、オペラなど常に最先端の大衆芸能を取り入れた興行街(こうぎょうがい)でした。

    浅草六区のすぐ近くにあった凌雲閣という建物を御存じですか。明治時代に建てられた12階建ての建築物で、当時から大人気でした。残念ながら関東大震
    災でもろくも倒壊してしまい、今では跡地も分からない状況となっています。

     

    <12_asakusa蛇骨湯までの細い路地>

     

    浅草六区の通りから一本入った細い路地には天然温泉「蛇骨湯(じゃこつゆ)」があります。

     

    <13_asakusa蛇骨湯 入口>

     

    看板を目指し進むと入口が見えてきました。

     

    <13_asakusa蛇骨湯 看板>

     

    看板にもある通り天然温泉となっています。ですが驚くべきなのはこの温泉が江戸時代から続く温泉ということでしょう。
    また「黒湯」と呼ばれる、大昔の草や木の葉の成分が地下水に溶け込むことでできたお湯を使用しています。実際に入りましたが、体の芯まで温ま
    り本当に湯冷めしない湯でした。改装が行われ、歴史に対して清潔感にあふれた明るい空間でした。

     

    <14_asakusa蛇骨湯 正面>

     

    浅草での名所巡りで足が疲れたら、現地の温泉で疲れを取るのも吉ではないでしょうか。

     

    所在地 :東京都台東区1-11-11
    公式HP :蛇骨湯

     

     

     

    浅草のオリジナリティーを支えている史料館やお店をご紹介しましたがいかがでしたか。
    紹介した場所はほんの一部にすぎません。自分の足で見て回ることで、知らなかった素敵なお店を発見したり、その町の雰囲気を空気で感じられるのが
    歴史旅の良さだと思います。ぜひ浅草で「江戸」を感じてください。