これが本当のパワースポット! 琵琶湖に浮かぶ孤島 長浜市竹生島
滋賀県にある日本最大の湖、琵琶湖。
ここ琵琶湖の北部に『神の島』が存在するのをご存知でしょうか。
神奈川県の江の島・広島県の厳島と並び日本三大弁天のひとつに数えられる竹生島です。
奈良時代行基が四天王像を安置したのが竹生島信仰の始まりと伝わります。
神の棲む島を大地のパワーを感じながら巡りましょう。
この記事の目次
神の住む島 竹生島 長浜市が持つ 琵琶湖八景でこころと向き合う
西日本旅客鉄道(JR)北陸本線長浜駅から徒歩10分程のところに長浜港があります。
琵琶湖汽船観光船のりばがあり、そこで竹生島(ちくぶじま)行きのフェリーのチケットを購入することができます。
無料の駐車場も併設されているので、車でのアクセスも比較的容易にできます。
ちなみに彦根港、今津港からもフェリーがでておりアクセスが可能です。
竹生島行きのフェリーは毎日4~5便運航されています。
フェリーは風が強く琵琶湖が荒れている日などは欠航されることもあるようです。
竹生島は条件が揃ってやっと訪れることのできる神秘的な島ということがわかりますね。
フェリーに乗りこむと竹生島への船旅の始まりです!
島まで約30分の船旅を楽しむことができます。
晴れた日は水面がきらきらと輝き、エメラルドグリーンの美しい湖が足元一面に広がり、とてもの良いクルーズを楽しめます。
船内ではアナウンスが流れており、琵琶湖や竹生島の歴史が紹介され、島への期待が膨らみますね。
広大な琵琶湖では「えり」という伝統的な定置網漁業が行われていたり、湖の魚を求めてトンビが空を旋回している様子も見ることができます。
しばらくすると竹生島が見えてきます。
琵琶湖に沈影する姿はどこか神々しく、かつて多くの人々がこの島へ敬意と憧れを持っていたことが良くわかりました。
フェリーを降りて一歩島に足を踏み入れると、空気感が一瞬で変わります。
「神が居る」この言葉が一番合う感覚でした。
竹生島は周囲2キロメートル、面積0.14平方キロメートルの島で、古来から信仰の島として崇められてきました。
日本遺産に登録されており、水と祈りの文化を感じます。
島全体は花崗岩(かこうがん)の一枚岩でできています。
船着き場以外、急な崖になっており、少し近寄りがたい雰囲気すら感じました。
琵琶湖汽船観光船のりば 所在地 : 滋賀県長浜市港町4
西国札所三十番でもあり三大弁財天のひとつ長浜市竹生島宝厳寺
フェリーを降り、券売所を過ぎるとすぐに竹生島神社の鳥居があります。
祈りの階段と呼ばれる165段の急な階段を上へ上がると宝厳寺(ほうごんじ)へ着きます。
本堂の前には宝厳寺石造五重塔(ほうごんじせきぞうごじゅうのとう)がありました。
比叡山から採掘される小松石によってつくられた石造りの五重の塔だそうで
重要文化財に指定されており、一番下の段には四方仏が彫られています。
五層の仏塔で、地・水・火・風・空の五大をかたどったものといわれています。
西国札所三十番でもある竹生島宝厳寺、本堂(弁財天堂)では、多くの人が神様に挨拶をされていました。
ここの本堂にお祀りされている弁才天は、江の島(神奈川県)の「江島神社」、宮島(広島県)の「厳島神社」と共に、日本三弁財天に数えられています。
また、三弁財天の中でも最も古く、「大弁財天」と称されてもいます。
本堂では「弁天様の幸せ願いダルマ」という、願い事を書いた紙をダルマに収め、奉納するという願掛けがあります。
なんとこのダルマは一つ一つが職人さんの手作り。
だるまの数だけ願いがあり、とてもパワーを感じました。
ぜひ日本最古の弁財天を参拝してみてください!
かつて教科書で見た舟廊下はここにあった!長浜市都久夫須麻神社
次に訪れたのは舟廊下。
国の重文に指定されています。
舟廊下は宝厳寺の観音堂と都久夫須麻神社とをつなぐ屋根付きの渡り廊下です。
朝鮮出兵のための豊臣秀吉のご座船、日本丸の船櫓(ふなやぐら)を利用して作られたので舟の名がついています。
舟廊下を渡り、都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)を訪れました。
竹生島神社とも呼ばれています。
都久夫須麻神社の歴史は古く、724年に聖武天皇の夢に天照大神が現れ、「琵琶湖に小島があり、そこは弁才天(弁財天)の聖地であるから寺院を建立せよ」との神託があったそうです。
そこで行基を勅使として竹生島に遣わし寺院(宝厳寺)を開基させたという歴史があります。
都久夫須麻神社には「豊臣家」の家紋があります。
この都久夫須麻神社、関白だった秀吉が当時の天皇をお迎えするために作った「日暮御殿」という伏見城内の建物を神殿として寄贈したものだそうです。
都久夫須麻神社の目の前にある竜神拝所では願掛けができます。
現地で300円で売っている2枚の小さな瓦を用意し、1枚には自分の名前、2枚目には願い事を書き、それを海に臨む鳥居に向かって投げ込みます。
投げ込んだ瓦が鳥居をくぐると、願い事が成就するという言い伝えがあるのだとか。
ここ神の棲む島で願いをかけてみませんか。実際試してみましたがなかなか難しく入りませんでした。
多くの人が投げた後があり、鳥居の下には想いのこもった瓦が沢山ありました。
竹生島 所在地 : 滋賀県長浜市早崎町
竹生島公式HP : http://www.chikubushima.jp/
竹生島は「神の斎く(いつく)住居(すまい)」を意味しており、その中の「つくすまい」が「つくぶすま」、そして「ちくぶしま」と変じていったそうです。
多くの人々が信仰を深めたこの場所で、神を感じてみませんか。
神仏習合した小さな孤島で大地のパワーをたくさんもらいましょう。