国産デニム発祥の地 倉敷市児島でジーンズの歴史と文化を体感しよう
岡山県倉敷市にある国産ジーンズ発祥の地の児島〈こじま〉は、今やジャパンデニムの中枢を担う存在です。
ジーンズミュージアムで作ることができるオンリーワンデニムは特に魅力的です。
ジーンズのフルオーダーや、残り布を用いたエコ・ベティなども充実してジーンズ業界に新たな価値観を与えているのでぜひ訪れてみませんか?
この記事の目次
国産デニム発祥の地 倉敷市児島の町の歴史や町の雰囲気を味わおう
倉敷市の南端に位置する児島は、古くから繊維の町として知られていました。
倉敷からジーンズミュージアムに行くには写真の船倉町という駅からバスで王慈園前駅まで行く方法と船倉町から児島駅まで行きジーンズバスを使う方法があります。1つ目の方法ではおよそ50分ほどで2つ目の方法では約1時間ほどでジーンズミュージアムに行くことができます。
そして児島の町は、江戸時代は刀の柄に巻く真田紐の産地として、明治・大正時代には足袋の産地として全国的にその名を馴せていました。
昭和に入ると「学生服の町」と呼ばれるほど学生服の生産が盛んとなり、最盛期の1963年には生産量が年間1千万着を超えました。
しかし、それ以降、学生服の生産は下降に転じ、代わって台頭したのがジーンズでした。
そして、1965年に国産ジーンズ第1号を発売したところ、たちまち大ヒットしました。
また、1970年代に入るとすぐに学生服や作業着からジーンズに転業する会社が相次ぎました。
そして現在では30以上のメーカーがここ児島に本社を構え、全国のデニムファンが訪れるジーンズの聖地となりました。
ジーンズミュージアムの最寄り駅は王慈園前駅となっており、徒歩五分以内にジーンズミュージアムに行くことが出来ます。
そして倉敷に戻るには写真の沖熊橋という駅から児島駅まで戻り船倉町まで戻る方法があります。
倉敷ジーンズミュージアムの施設の仕組みを知り魅力を知る
ジーンズミュージアムでは「見る、触れる、作る、買う」でジーンズを体験することができます。
なぜジーンズミュージアムがジーンズについて様々な形で体験できるかというと、ジーンズの学習の施設として設立されたからだそうです。
主に代表的な施設は3つあり、1つ目はジーンズミュージアム1号館です。
この施設は2003年に開館し、アメリカで誕生したジーンズの歴史やその時代背景をパネルと展示品でわかりやすく紹介しています。
〈写真07_alt:altジーンズミュージアム1号館〉
2つ目はジーンズミュージアム2号館です。
2014年に開館し、児島発祥の国産ジーンズに特化した展示とジーンズの貴重な製品を展示しています。
3つ目は縫製工場です。
1962年設立の児島でもっとも古いジーンズ工場であり、日本でジーンズが生まれた当時の工場風景などを見学することができとても魅力的です。私自身もジーンズの工場の内部の見学はしたことがなかったので時間も忘れて見学してしまいました。
ジーンズミュージアム・縫製工場 所在地 : 岡山県倉敷市児島下の町5-2-70
児島の繊維産業の起源について読み解きジーンズの良さを発見する
児島の繊維産業の起源は江戸時代半ばにさかのぼります。
実は児島はもともと島であったせいで土に塩が含まれてしまっており米作には不向きな土地でありました。
そこで発想を変え、米の代わりに綿を植えてみると非常に良質な綿が取れたことから、児島の綿は三河綿と並び高級品とされたようです。
これが児島の繊維産業の始まりなのですが、実は現在では綿の栽培は行なっていないそうです。
またジーンズを加工するストーンウォッシュのエリアなども自由に見ることが出来ます。
そしてまたベティスミスの施設の方では綿の栽培しているそうで、秋になり見に行くと真っ白な綿にお出迎えされるはずです。
またベティスミス本社に訪れたことでよりジーンズに対する興味が湧き、プライベートでも行きたいと感じました。
株式会社ベティスミス本社 所在地 : 岡山県倉敷市児島下の町5丁目2番70号
ジーンズミュージアムでは「見る、触れる、作る、買う」でジーンズを体験することができ、
国産デニムの魅力は写真で見るよりも実際に手に取ってみるのが一番良いと感じました。
ジーンズミュージアムは学習の施設として設立されたので、ジーンズのことを知らない人でも興味が湧き、虜になること間違いありません。