ありのままの暮らしと自然が残る誰もが懐かしむ日本の原風景美山町北
国の重要伝統的建築物群保存地区に選定されている美山(みやま)かやぶきの里。
そこには普段の私たちの生活風景とかけ離れた日本の昔ながらの風景が残っていました。
豊かな自然を感じながら穏やかに流れる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
この記事の目次
日常を忘れるなら美山へ 昔ながらの建物が並ぶかやぶきの里の魅力
JR山陰本線日吉駅からバスで約50分。北駅で下車すると、そこには広大な土地の中にかやぶき屋根の家々が建っていました。
南丹市美山町は、元々若狭から京都へ物資を運んだ街道の中継地でした。
街道を利用した人々の一息つける場だったようです。
到着して一番に感じたことは、空気がとても澄んでいるということ。森林や清流に囲まれた見渡す限りの自然に、思わず目も心も奪われました。
奥に連なる小道を進むと、そこには昔ながらの郵便ポストが。
歴史を感じる郵便ポストと、美山の美しい緑の風景がマッチして、まるでタイムスリップしたかのような感覚になりました。
普段なかなか目にすることのできない魅力的な光景に、カメラを手にした旅人たちは大興奮でした。
さらに進むと、多くのかやぶき屋根の民家や喫茶店が連なります。
美山の伝統的技法で作られたかやぶき屋根は歴史を感じるとともに、人の手で施されたという温かさを感じました。
各建物の前にはこのような小屋のようなものを発見。
地元の方にお話を聞いたところ、これは「放水銃」といい、保存地区制定直後、国の全額負担で設置された防火用の放水機なのだそうです。
年に2回、かやぶきの里一斉放水で放水銃の点検と火災予防講習を行っています。
ここでしか見ることのできない美山が誇る美しき流れと空気 美山川
北駅で下車すると、左側にはかやぶきの里が、右側には美しい清流が流れていました。
川の方に近づくと、非常に透明度が高く、太陽の光が反射してきらきらと輝きながら流れており、それは思わず見とれるほどの美しさでした。
都会では見ることのできない多くの自然が残された美山川←具体的に何が見えるのか、どう感じたのかを記しましょうを見ると、普段のあわただしい日常を忘れて心落ち着くこと間違いなしです。
近くで堪能するのも良いですが、反対側のかやぶきの里の細い坂道を登って上から里全体を見渡すと、かやぶき民家や田畑を一望でき、
それに沿うように流れる美山川も大変美しく、ベストスポットだと言えるでしょう。
また、美山の産物として鮎があげられますが、美山川の自然豊かな清流で育った鮎は全国的に有名で、
5月に鮎が解禁されるとあらゆるところから釣り人が訪れるそうです。
日本の原風景・美山の自然風景を一望できる贅沢スポット 長除橋
先ほど紹介した美山川に架かる橋も、日本の原風景を一望できるスポットです。
長除橋(ながよけばし)といい、見た目から赤橋とも呼ばれています。
こちらも北駅を下車すると、右側にすぐ見えてきます。
写真の通り長い橋です。
かやぶきの里や美山の自然を存分に一望できる場所なだけあって、多くの旅人たちが写真を撮っていました。
何より、山がすぐ近くに見えるため、目の前に広がる森林の迫力に圧倒されたのが印象に残っています。
特徴的なのは、橋脚が石に囲まれているところ。
こちらも含めてぜひ写真に収めていただきたいです。
橋には昭和38年3月竣工とありました。
美山が誇る日本の原風景を見守り続けるこの長除橋を渡って、全身で自然を感じてみてはいかがでしょうか。
きっと時間を忘れてリフレッシュできること間違いなしです。
所在地 :京都府南丹市美山町北
美山に来て、初めて訪れたのにどこか懐かしい気持ちになるのは、この見渡す限りの自然に囲まれて伝統的な建築物が並んでいる風情のある景色を
全身で感じれるからではないでしょうか。
ゆったりと流れる時間の中で、心を癒すのにぴったりの場所です。