岡山県津山市に存在する重要文化財を巡る旅~津山城(鶴山公園)編~
岡山県津山市の観光名所として必ず挙げられる津山城。
どこか京都に似た雰囲気を漂わせる建物。津山は小京都の一つとして数えられる都市の一つです。
津山の歴史を語る上で決して外すことのできない津山城は、津山駅から徒歩20分で到着します。津山城からは津山市内を一望することができる絶景スポットとして知られています。
ぜひ訪れてほしい場所の一つです。
この記事の目次
日本三大平山城津山城を巡る ~津山市観光名所を訪ねる旅の始まり~
JR津山線の津山駅から徒歩約20分。
津山城は日本三大平山城の一つです。
姫路城、松山城と並び、日本三大平山城に選ばれています。
津山盆地の中心部に位置し、津山市を流れる吉井川支流、宮川と丘陵の断崖を自然の防衛線として取り入れています。
現在は鶴山公園(かくざんこうえん)として桜の名所となっています。
なんと春には約千本の桜が咲き乱れ、西日本随一の桜の名所として日本さくら名所100選にも選ばれています。
津山城では、城のつくりから「満開の桜を見下ろす」ことのできる、数少ない場所でもあります。
いつも見上げている桜を、一度津山城で見下ろしてみませんか?
また、秋の紅葉や冬の雪景色など士気を通じて訪れる人々を楽しませてくれます。
天守閣などの建物は明治7年に取り壊されてしまいましたが、備中櫓などは復元され、本丸の高さ45mの壮大な石垣とともに当時の面影を今日に伝えています。
津山城には、城下町津山小京都津山おくにじまん研究会の人がガイドとして津山城の歴史を語りながら案内してくれます。
所在地 : 岡山県津山市山下135
津山城を巡り、見えてくる津山の歴史~未完の城「津山城」の真実~
津山城の初代城主は森忠政(もりただまさ)。
美濃(岐阜県)出身で、京都本能寺の変で織田信長を守護し、悲運の最期を遂げた森蘭丸(もりらんまる)の弟にあたります。
兄森長可の戦死後家督を引き継ぎ、豊臣秀吉や徳川家康などに仕えました。
1603年、徳川家康から美作国一円18万石を与えられ津山を入封。
翌1604年から津山城の策城に着手、及び城下の町づくりを始め、現在の津山の基をなしました。
津山城は1614年まで13年間の歳月をかけて築き上げた輪郭式の平山城ですが、公園内の至るところで、着工されたままの状態で残っている部分も多く、「未完の城」とも考えられているそうです。
津山城が築かれた当時は、日本の策城技術が最盛期を迎えていた時期にあたります。
津山城の縄張りの巧妙さは、攻守両面においても非常に優れたもので、近世平山城の典型とされています。
所在地 : 岡山県津山市山下135
津山の歴史が醸し出す洗練された美しさ~小京都を感じる衆楽園~
津山城から徒歩約30分、衆楽園にやってきました。
衆楽園は、 津山城の北側に位置し、津山藩2代目藩主森長継が京都から作庭師を招いて造園した近世池泉廻遊式の大名庭園です。
庭園の大半が池で占められており、四季折々違った景色を楽しむことが出来ます。
もともとは家臣や他藩・他家からの使者を諸見するための「御対面所」や藩主の私的な別邸として使われていました。
この庭園は京都の仙洞御所によく似ており、島の配置や水面に映る島影の美しさ、四季折々に違った表情を見せる樹木などの美しさを感じることができ、市街地の中にあるとは思えない静かな空間を醸し出しています。
所在地 : 岡山県津山市山北628
津山市を訪れる上で絶対に外せない津山城(鶴山公園)ここでは、現地ガイドの方に案内されながら観光することをお勧めします。
自分一人で鑑賞するだけでは気づくことのできない、様々な気づきや驚きを教えてくださいます。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。