HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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世界で初めて被爆した都市「広島」の遺構に触れ、めぐる旅

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    1945年8月6日、広島に世界で初めて原子爆弾が投下され、爆心地の周囲半径2000メートルの地域は壊滅し、推定14万人が亡くなりました。
    戦後広島には原爆の悲惨さを伝える遺跡や、死者を追悼する記念碑などが整備され、平和都市を形作っています。戦争に対する広島の都市が訴えるメッセージを受け取りに訪れましょう。

     

     

     

     

    広島に原爆が落とされた理由とは?軍事都市広島を知る

     

     


    <写真01_hirosima原爆ドーム橋から>

     

     

    被爆都市としての数々の遺構を巡る前に、まずは広島という都市についてお伝えします。

    広島の市街地は江戸時代から、海と陸の交通や物流において交通・軍事・通商の上で非常に大切なエリアとして発展してきました。東京・大阪・名古屋・福岡・北海道、そして広島と6番目に大きな都市だったのです。

    そんな都市に原爆を落とされることには、理由があります。
    戦国時代に毛利輝元が整備した広島の港は、戦時中には「東洋一の軍港」として繁栄し海軍の基地がおかれていました。日清・日露戦争を経て、海軍だけでなく陸軍の基地や練習場があちこちに造られていきました。

    さらには、投下目標は、原爆の効果を正確に測定できるよう、直径3マイル(約4.8km)以上の市街地を持つ都市であり、空襲の被害が少ないこと。
    いくつか選んだ目標都市の中で唯一、連合国軍の捕虜収容所がないと思われていたこと。
    都市の大きさや山に囲まれた地形が、原爆の破壊力を探るのに適していたこと。
    などが理由としてあげられています。

    原爆の威力や悲惨さを広島の負の世界遺産原爆ドームにて思い知る

     

     


    <写真02_hiroosima原爆ドーム正面から>

     

     

    JR広島駅より広島電鉄2番に乗り20分、原爆ドーム前駅にて下車をすると、もう原爆ドームは目の前にあります。
    静けさと朽ち果てた姿が、原爆の悲惨さを訴えかけます。

    町の中心部に原爆が落とされたことで、いかに被害が大きかったかを想像することができます。原爆ドームの建物は、1915年にチェコ人建築家ヤン・レツルによって建てられたレンガ造りの立派な近代建築でした。しかし、原爆はそれを今のような朽ち果てた姿としてしまいました。

    原爆投下の際、この建物は広島県産業奨励館と呼ばれ、中で働いていた30名以上の方は全員亡くなりました。
    建物が全焼しなかった理由に、ドーム部の銅が先に溶け熱風が上に突き抜けたことがあります。
    そのことを踏まえ原爆ドームを見ると、原爆の威力のすさまじさを感じずにはいられません。

     


    <写真04_hirosima世界遺産の表示>

     

     

    戦後、市民による保存運動を受け、1996年原爆の威力のすさまじさを後世に伝える遺跡として世界遺産として登録されました。
    取材に訪れた際も、平和を願う多様な国籍の方が訪れていました。

    姿から、原爆のおぞましさを感じました。
    原爆の威力のすさまじさを、この目で感じ、日々平和に暮らしていることのありがたさについて考えさせられました。
    所在地  :広島県広島市中区大手町1-10

     

     

    広島平和記念公園をめぐり数々の記念碑を見て平和の大切さを実感する

     

     

    原爆ドームから歩き元安橋(もとやすばし)を渡ると、平和記念公園に入ります。

     

     


    <写真05_hirosima元安橋>

     

     

    まず、原爆の子の像が見えてきます。

     

     

    <写真06_hirosima原爆の子の像>

     

     


    像のモデルは、被爆による白血病のため1955年に亡くなった佐々木禎子さんです。佐々木禎子さんの同級生が、原爆で亡くなったすべての子供のための慰霊碑を作ろうと募金活動をし、像を完成させました。
    ドームの内部には、湯川秀樹博士の書いた字が刻まれる鐘がつられています。

     

     

    <写真07_hirosima原爆の子の像内部>

     

     


    像の周囲には、本人も病床で折っていた千羽鶴が、全国各地から集められ飾られています。

     

     

     

    <写真08_hirosima千羽鶴>

     

     


    平和のために活動する人々の思いがあり、戦後日本が戦争なく過ごせてきたのだと考えさせられました。

     


    さらに公園を奥に進みます。
    公園内は静寂に包まれていますが、時折鐘の音が鳴り、厳かな雰囲気を醸し出します。
    この音は公園内の平和の鐘の音で、来訪者が自由に鳴らす鐘もあります。また、日本の音風景100選にも選ばれています。

     

     


    <写真09_hirosima原爆死没者慰霊碑>

     

     

    原爆死没者慰霊碑に着きました。「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」の碑文があります。
    世界中の方々が献花をしに訪れています。
    眠る人々の霊を雨露から守りたいという気持ちから、埴輪(はにわ)の家型に設計されました。
    水を求めていた犠牲者を慰めるための水が張られています。

     

     

    また慰霊碑からは平和の池、平和を願い燃え続ける「平和の灯」とともに、一直線に原爆ドームを見渡すことができ、原爆の記憶を風化させず伝えています。
    他にも様々な慰霊碑のある平和記念公園で、平和の大切さを改めて考えさせられました。
    所在地 :広島県広島市中区中島町1丁目

     

     

     

     

     

    国立広島原爆死没者追悼平和祈念館にて戦争の被害や残酷さを知る

     

     

     

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    原爆死没者を追悼、原爆の惨禍を語り継ぎ広く内外へ伝え、歴史に学び核兵器のない平和な世界を築くため2002年に作られました。

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    館内へ入り、通路を通り下に降りていきます。通路が終わると、死没者追悼・平和祈念空間に着きます。
    静かで厳かなこの空間で、死没者に祈りを捧げます。
    壁には、投下直後の広島の惨状が描かれています。

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    館内を進むと、遺影コーナーがあります。
    死没者一人一人が名前とともにスクリーンに映し出されています。
    遺影コーナーでは、遺影のほかにも投下後の広島の風景写真なども映し出されます。
    さらに館内を進むと、情報展示コーナーがあります。

     

     

     

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    このコーナーでは、被爆体験記やその他原爆関連の本の閲覧、写真など被爆資料の閲覧、被爆者の証言の視聴などができます。
    これら体験を通じ原爆の歴史を学び、平和に対する考えを深めることができます。
    比較的新しい施設で訪れる方の数も多かったのですが、すごく静かで戦争の重さを感じさせられました。

    被爆死没者の追悼、原爆の歴史の学びを通じてもう一度平和について考えてみませんか。
    所在地 :広島県広島市中区中島町1-6″

     

     

     

    公式HP :国立広島原爆死没者追悼平和祈念館

     

     

    数ある広島の平和記念施設、史跡の中から、今回は3つを紹介いたしました。平和、原爆について学ぶ機会は非常に貴重です。
    今回紹介できなかった場所も含め、ぜひ一度足を運んでみてください。

     

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