日本唯一の古人形専門博物館 さがの人形の家で様々な人形と出会う
京都・嵯峨野散策の中心地、祇王寺から北へ20m進んだ先にさがの人形の家があります。
自然と調和した美しい建築、中に入ると20万点以上もの人形があなたを迎えてくれます。
ここでしか見ることのできない人形をあなたも見に行きませんか?
この記事の目次
なぜこの嵯峨鳥居本にさがの人形の家ができたのか?開館に至るまで
JR嵯峨野線・嵯峨嵐山から徒歩約30分。
祇王寺の20mほど先に進むと非常に大きな建物があります。
嵯峨鳥居本(さがとりいもと)の美しい土地の中に見事に調和している博物館、さがの人形の家です。
多くの人形が展示されている博物館ですが、この人形は元々池田萬助さんという方が個人で集めていたものでした。
この嵯峨野の土地は湿度が60%程度であり、土人形の保存に適していたことから人形の保存用として倉庫を置いていました。
しかし、そのまま眠らせておくのは勿体ないということで1988年に日本唯一の古人形専門の登録博物館として開館することになりました。
年3回の特別展をはじめ、様々な企画で多くの人形たちと出会うことができます。
初めて見る様々な人形達は私にとって新鮮で興味を引くものでした。
開館日は春期(2月下旬~5月末)、秋期(9月中旬~12月中旬)ですので訪れる際はご注意ください。
嵯峨鳥居本さがの人形の家でしか見れない人形達 特徴や面白さを知る
館内を見て回ると面白い人形を見つけました。
亀のような生き物に乗り、手には玉手箱を持っています。
そう浦島太郎です。
この人形は木彫りで胡粉絵具を厚く盛り上げ金箔をはり絢爛美麗に仕上げられるのが特徴の嵯峨人形という種類の人形です。
他にも目を引くものがいくつもありました。
そのひとつがからくり人形です。
上の画像の人形は遠心力を利用し、ひもをぐるぐると絡ませながら回り続けます。
下の画像の人形はマジシャンのように箱の中身を別のものに入れ替えます。
こういった飾るだけではなく遊びを持った人形にも出会えるのが楽しさの一つです。
上の階に上がると1階とはまた違った人形たちに会うことができます。
郷土人形など全国から集められた貴重な人形が館いっぱいに展示されています。
嵯峨鳥居本の自然と調和した建築 展示物以外からも良さを感じる
貴重な人形たちと出会える博物館さがの人形の家。
さがの人形の家の良さはこれだけではありません。
この博物館自体が非常に美しい建物となっています。
さがの人形の家の周りの池には鯉が悠々と泳いでおり、木々や博物館と調和した美しさを見せています。
紅葉の季節に訪れればさらに美しい景観を見ることができるかもしれません。
館内から外へと続く通路も美しいデザインになっており、見る者を飽きさせません。
また、外へ出て上へ上がると茶室もあります。
この茶室、ただの長方形ではなく実はひし形になっています。
人形以外でも注目してみると本当に面白く見どころ満載で楽しく見て回ることができました!
さがの人形の家 所在地 :京都市右京区嵯峨鳥居本仏餉田町12
日本唯一の古人形専門登録博物館ということで古人形に興味のある人にとってはまさに宝の山です。
もちろん古人形にあまり詳しくない人でも美しい景観やユニークな人形たちを楽しむことができます!
嵯峨鳥居本に訪れた際は是非さがの人形の家に寄ってみてはいかがでしょうか。