HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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筑波山系の水に支えられた農業の地 茨城県桜川市を巡るグルメ旅

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    茨城県桜川市の主産業の1つ、農業。
    桜川市は近世初期には周辺地域の農産物が集まる、この地域の経済中心地でした。
    平野部の栄養に富んだ土地柄と、筑波山系から流れる質の良い水は、今もなおこの地の農業を盛んにし、茨城県の農業生産量は北海道の次を誇るほどです。
    そんな農業発展の歴史が深い町で、桜川市の自慢の味を存分に堪能する旅に出かけましょう。

     

     

    茨城の豊かな味を伝える桜川のプリン専門店「つくばぷりん ふじ屋」

     

    桜川市のグルメ旅、まず訪れたのは、JR岩瀬駅から車で約18分の場所に位置するプリンの専門店「つくばぷりん ふじ屋」です。

     

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    のれんに描かれているデザインは、目の前に広がる筑波山とプリンの形をかけて考えられたものだそうです。

    10年前にこの場所でお店を始めたという店長の藤平さん。
    茨城県にはおいしい食べ物がこんな豊富にあるということを伝えたいという思いから、すべての材料を茨城県の素材を使用することにこだわりを持っているといいます。
    <02_つくばぷりん_3種類>

     

     

    今回は3種類のプリンをいただきました。
    <03_つくばぷりん_ゴールド>

     

     

    最初にいただいたのは、「ゴールドつくばぷりん」。
    1番ベーシックなもので、卵と牛乳の味をそのまま生かした商品です。
    素材を味わってほしいために、カラメルは別添えにしているそうです。
    最初はプリンだけで食べてみると、非常に濃厚な味です。
    次にカラメルをかけて食べてみると、濃すぎずさっぱり風味のカラメルが、プリン自体の濃厚さと絡み合って2回楽しむことが出来ました。

     

     

     

    <04_つくばぷりん_かぼちゃ>

     

     

    2つ目は、「かぼちゃぷりん」。
    こちらももちろん茨城県産のカボチャを使用しています。
    食べてみると、こってりしすぎずもたれない味で、すっきりたべることができました。
    その一方満足感も得ることができる一品でした。

     

     

     

    <05_つくばぷりん_さしま茶>

     

     

    最後に紹介するのが、茨城県のお茶「さしま茶」を使用したプリン。
    藤平さんのこだわりを買って、地域の方からの依頼で商品を作ることも多いそうで、このさしま茶ぷりんもその1つだといいます。
    野口熊太郎茶園から依頼され、去年考案された商品です。
    このさしま茶は面白い歴史を持っていて、実は日本では初めて海外に持って行ったとされるお茶だそうです。
    お茶のおいしい渋みを上手く使った一品で、甘すぎず苦すぎず、とても食べやすかったです。

     

    ぜひふじ屋で、茨城の素材の味を堪能してみてはいかがですか。

     

    所在地 : 茨城県桜川市真壁町飯塚113-1
    公式HP : http://www.tsukuba-purin.com

     

     

    桜川市舞台の謡曲「桜川」がモチーフ 一真堂「桜川謡曲もなか」

     

     

    次に訪れたのは、岩瀬駅から徒歩10分。全国菓子大博覧会において受賞経験もある和菓子屋「和洋菓子工房 一真堂」です。
    <06_一真堂_店構え>
    <07_一真堂_桜川謡曲もなか>

     

    お店のイチオシは、能楽師世阿弥の桜川市の桜にまつわる作品、謡曲「桜川」をもとに昭和45年に作られた「桜川謡曲もなか」です。
    貧しさゆえ、母のために自らの身を売った桜子という名の少女が、嘆き悲しみ娘を探す母と、桜咲く桜川の地で再会を果たすという物語にちなんで作られました。

     

    餡と皮のみのシンプルな最中だからこそ、厳選された素材のみにこだわっているそうです。
    餡は北海道産の特級小豆のみを使用しています。
    小豆の炊き上げには、三大名石御影石(みかげいし)の層を通って研がれた筑波山系の伏流水を利用し、土地の味わいに仕上げています。
    手間がかかるため餅粉から作りがちな皮は、餅から搗いて焼き上げているため、香ばしさがしっかり残っています。
    <08_一真堂_外見>
    <09_一真堂_中身>

     

     

    サクサクの皮と、大粒の粒あんで満足感たっぷりな一品です。

    春、一真堂の最中片手に、桜川の桜を眺めてみてはいかがですか。

     

     

    所在地 : 茨城県桜川市明日香1-22-1
    公式HP : http://www.e-monaka.jp

     

     

    築130年の古民家「かやぶき亭」 桜川で味わう茨城の常陸秋そば

    最後に訪れたのは日本そばのお店「かやぶき亭」。岩瀬駅からは車で13分ほどの場所にあります。

    こちらのお蕎麦屋さんでは、そば職人から高い評価を得ている茨城のブランド「常陸秋そば(ひたちあきそば)」をいただくことが出来るということで伺いました。
    そば独特の香りと風味が特徴で品質日本一とも言われる常陸秋そば。
    <10_かやぶき亭_そばの花>

     

     

    桜川市は作付面積、収穫量共に県内2位で、市内では一面のそばの花を臨むことができます。
    店の周り一帯は農村地帯となっていて、その景色を眺めながらの食事は心が安らぐとおっしゃるお客さんも多いそうです。
    このお店も、農業地帯の文化の影響を強く受けており、もともと農業に使う道具の保管場所だった建物を15年前に開業した際に改装したといいます。
    <11_かやぶき亭_店内1>
    <12_かやぶき亭_店内2>
    ご主人の2代前から使われていた建物は、築約130年という歴史を持ちます。
    当時の名残で、今もその屋根は藁や萱を使って作った茅葺屋根となっており、それが店名の由来になったそうです。

    こちらのお蕎麦屋では天ぷらとざるそばをいただきました。
    長い時間かけて丁寧にこね、しっとりさせてから切ることにこだわって作っているとおっしゃっていました。
    <13_かやぶき亭_そば>
    そばの食感はとても食べ応えがあります。
    <14_かやぶき亭_天ぷら>
    天ぷらはご主人の実家の畑でとれたお野菜を揚げたもので、9種類ものお野菜が食べられる豪華な盛り合わせでした。
    夜の7時まで営業していらっしゃるので、旅の締めに茨城のお蕎麦をいただいてみてはいかがでしょう。

     

     

    所在地 : 茨城県桜川市大泉1560
    公式HP : http://www.kankou-sakuragawa.jp/page/page000321.html

     

    茨城の食を堪能するグルメ旅いかがでしたか。
    茨城県は豊かな土地の素材がたくさん存在する、食の宝庫です。
    今回伺ったお店の皆さんはその豊富さと美味しさを嬉しそうに語ってくださいました。
    知らないなんてもったいないです。ぜひ味わいに足を運んでみてくださいね。