富士湧水の清流が育む自然と食文化を体感 世界に伝えたい忍野の魅力
山梨県忍野村(おしのむら)の魅力は、八海だけではありません。
富士湧水の清流が作った自然環境、食文化、景観のすべてが忍野村を魅力的なランドマークにしています。
世界に伝えたい忍野村の魅力を盛り込んだ旅を、とくとご堪能ください。
この記事の目次
大統領の愛した漁場 ~桂川・新名庄川の生態系を学び体感する旅~
JR御殿場駅富士山口から河口湖線のバスで約1時間。
さかな公園の停留所で降車します。
桂川は、八海の所在地からは離れた場所にあるので、ご注意ください。
標識の道を曲がると、桂川にかかる臼久保橋が現れます。
せっかくなので川辺に下りて、散歩しましょう。
忍野八海から流れ出る清水は、触ると気持ちよさそうです。
あちらこちらで釣りを楽しむ人が見受けられます。
ここはかつての第39代アメリカ大統領・ジミー=カーターも足を運んだと言われる日本有数のフライフィッシングスポット。
年間を通じて水温が一定であるため、マス類の生息には理想的な環境といえます。
釣りを楽しむには遊漁券が必要で、3月15日からが解禁日です。
魚の生態に興味がわいたら、水族館に行きましょう。
さかな公園の水族館の正門は、臼久保橋の通り沿いにあります。
内外二重に仕切られた回遊水槽に展示されている魚群は、目を見張ります。
内側をマス類の稚魚が、外側をイトウやニジマスの成魚が回遊します。
忍野の清く澄んだ水を使用しているためか、全ての魚がひとつの水槽を泳いでいるように錯覚します。
あなたも忍野村で魚と触れ合う旅に出ませんか。
さかな公園水族館: 山梨県南都留郡忍野村忍草3098-1
三代にわたって守り続ける国産へのこだわり 忍野八海名産の角屋豆富
承天寺バス停から徒歩約2分。
山門の向かいに佇むお店が、角屋豆富店。
佐賀県から仕入れている大豆、天然のにがり、そして地元富士の伏流水を使って作ったお豆富が売りです。
「やはり、お父さんの経験値のおかげでしょうか」
角屋豆富店について、三代目の娘さんからお話を伺えました。
戦後誰もが職の無かった時代、戦役から戻ったお祖父様が一家で立ち上げたのが始まりでした。
山中湖まで自転車で売り歩き、一軒一軒販路を増やし、また、日々製法に改良を加えていったのが二代目のお父様。
かつては忍野に十軒あった豆腐屋も、次々と職を変えていきます。
食の西洋化の影響とも無縁ではないようです。
そんな中でも娘さんは、忍野村に生まれてこのかた一所懸命、先代の技を受け継いでいます。
毎朝早くから仕込みをし、お客様が喜んで食べてくれるお豆富を、今日も試食販売をしていました。
そんなエピソードが詰まったお豆富を、私も試食。
寄せ、ごま、しそ、一味、ゆず味を頂きました。
舌に触れればやわらかく、まろやかで、大豆の香りが鼻へ抜けていきます。
そして、どこか忘れかけていた郷愁をそそる味がしました。
所在地: 山梨県南都留郡忍野村内野556
体験! 四季折々の日本庭園と忍者アトラクション~忍野しのびの里~
忍野入口からのバス通り沿いを歩いて行くと、四つ目の竹垣が現れます。
その内側が、忍野しのびの里の敷地です。
雰囲気のある門構えをくぐって中に入り、入園券を購入したら出発です!
園内は日本庭園となっていて、季節によって様々な草花を鑑賞することができます。
天気の良い日は、富士山をバックに撮影してみましょう。
忍者からくり屋敷については、中で見たものは他言無用なので、詳しく申し上げることはできません。
以下の写真は、唯一撮影が許可される場所のものです。
忍野手裏剣道場では、本物に近い鉄製の手裏剣を投げることができます。
手にずっしりと重みを感じました。
隣で指導を受けられるので、ド素人の私でも安心でした。
忍者パフォーマンス集団の「靁凮刄(らいふうじん)」は、伝統的な伊賀忍術と現代の実践的戦闘術を融合させた本格忍者ショーを行っています。
館内の方によれば、忍者体験をしに訪れる外国人の方も多いようです。
忍野八海を満喫した後は、あなたも童心に返って忍者体験してみませんか。
所在地 : 山梨県南都留郡忍野村忍草2845
富士山麓の自然と景観を最大限に活用した、忍野村の営みを感じていただけましたか。
忍野八海巡礼に、+αでご提案する古往今来のアトラクション。
行けば必ず、世界の誰かと共有したくなる、そんな旅へ出かけませんか。