高梁市吹屋歴史的建造物群保存地区でベンガラ産業の繁栄を感じる旅
ベンガラ産業の繁栄の証である吹屋。
岡山県高梁市吹屋歴史的建造物群保存地区である吹屋ふるさと村をまわり、もっと吹屋の魅力を感じる旅をしませんか?
美しい、紅いベンガラ色に囲まれることで心おどること間違いなしです。
この記事の目次
高梁市・吹屋の成功者:広兼氏の豪邸 ベンガラ産業の巨大さを知る
備中松山駅から車で40分のところにある広兼邸(ひろかねてい)をたずねました。
観光タクシーというものを使いました。
貸し切りタクシーで、時間によって値段が決まっています。
また、1時間ごとに市が2000円ずつ補助してくださるそうで、何回も乗り換えたり長時間乗る方にはとても安くすみます!
吹屋ふるさと村では車がないと行くことが難しい場所が多いので、とてもお得です。
ぜひ使ってみてください!
近づいてみると広兼邸の大きさに驚きます。
石垣は今現在、約半分が土に覆われているそうですがとても高く、大きいです。
敷地面積は2581㎡もあります。
入館料300円を払って中へ入るとまず右側、水琴窟(すいきんくつ)の方へ向かいます。
水琴窟は石で囲われた穴の中へ水を垂らし、響く音を楽しむものです。
言葉ではわかりにくいのですが、ぜひ試してみてください、とてもきれいな音が響きます!
縁側や玄関から見える部屋もとても大きくて驚きます。
ここ広兼邸はローハとよばれるベンガラの原料の製造を営み巨大な富を築いた、大野呂の庄屋であった広兼氏の邸宅です。
高梁市でのベンガラ産業がいかに活発であったか偲ぶことができます。
所在地 : 岡山県高梁市成羽町中野2710
高梁市吹屋歴史的建造物群保存地区を歩きベンガラの繁栄を感じる
広兼邸から観光タクシーを使い10分ほどで吹屋ふるさと村の入り口に着きます。
入り口近くで目立っているのは少し変わったカフェ、「cafe’紅や」
お店の中には大正・昭和時代の家電やおもちゃなどがおいてありレトロな雰囲気です。
ベンガラにちなんで赤と黒のルーをかけあわせたベンガラカレーが名物なようです。
とてもかわいらしいお店なのでぜひ立ち寄ってみてください。
歩みをすすめていくと建物ひとつひとつに札がかかっていることに気が付きました。
吹屋ふるさと村一帯は高梁市吹屋伝統的建造物群保存地区となっており、建物1つ1つが保護されているためです。
赤い町並みが、写真よりもっと鮮やかでとても美しかったです。
家・建物のひとつひとつに歴史があることがとても魅力的で、とても興味深く思いました。
また、みんなで守っていこうという気持ちがこの札1つ1つに込められていると感じました。
吹屋の町を歩くとき、ぜひ札の1つ1つにいたる細かい部分まで見て、感じて、町の思いを感じてみてください!
所在地 : 吹屋ふるさと村 岡山県高梁市成羽町吹屋838-2
cafe’紅や 岡山県高梁市成羽町吹屋159
ベンガラ色の小学校 重要文化財・高梁市旧吹屋小学校をたどる
また、徒歩5分ほど歩いて岡山県指定重要文化財である旧吹屋小学校を訪れました。
吹屋小学校はこの地に校舎が建設されてから111年にわたり活躍してきた校舎でしたが、児童数減少により2012年3月をもって閉校になりました。
今後は文化財として保存していくようです。
残念ながら、今は校舎の保存修理工事中であったためシートがかかっており直接みることはできませんでした…。
ですが、坂の上のほうに校舎のような建物が見え、近づくと・・・
ラ・フォーレ吹屋というリゾートホテルでした。
ここは1988年に閉校となった吹屋中学校の跡地に建てられています。
しかし、中学校の面影を残したものではなく旧吹屋小学校校舎を模した形の宿になっています。
吹屋小学校が工事中だからといって寂しく思う必要はありませんね!
小学校の工事期間は2020年3月末までの予定だそうです。
工事が終わった姿を見ることが今からとてもたのしみです。
所在地 : 岡山県高梁市成羽町吹屋611
高梁市吹屋の繁栄の証である歴史的建物の数々はいかがでしたでしょうか。
ベンガラの紅にかこまれると異世界に来たようなとても不思議な気分になり、ずっとこの中を歩いていたい気持ちになりました。
実際に訪れて体感してみていただきたいです!