かつての城下町の寺町を歩く 岡山県・高梁市神社・寺院をめぐる旅
岡山県・高梁市にある城下町にはたくさんの神社・寺院が固まって存在しているため散策にはもってこいの場所です。
寺町を歩き、穏やかな景色・空気に触れる旅をしませんか。
重要文化財や国指定の名勝まで、たくさんの文化遺産が待っています。
高梁市の基礎に触れる 水谷勝隆公ゆかりの地 定林寺
備中高梁駅から徒歩15分ほど歩いた場所にある定林寺(じょうりんじ)を尋ねました。
少し奥まった、山道の上のほうにありました。
ここ定林寺には、高梁市指定重要文化財である、水谷勝隆公・勝美公の二基の五輪塔があります。
入ると左手奥側に、少し怪しげにみえる森が見えます。
その下から階段が伸びており、奥に水谷公廟所があります。
階段を上ると、開けた明るい場所に出ました。
右側が勝隆公、左側が勝美公となっています。
水谷勝隆公は備中松山藩の初代藩主であり、交通路や水路の整備、新田開発を行ったり等藩の基礎を固めた人物です。
高梁市にとってなくてはならなかった人物のゆかりの地を実際に見てみることによって、よりこの町のことを知りたいと思い、またより好きになれたように思います。
所在地 : 岡山県高梁市和田町4056
城下町備中高梁の神社・寺院めぐり 寺町を歩く
備中高梁には軽く10を超える神社・寺院がありそのほとんどが徒歩圏内にあります。
定林寺から歩いて約10分のほど距離の間で4つの寺院であったので紹介します。
定林寺を出て北のほうへ向かって歩いていくとまずすぐに道源寺(どうげんじ)にたどりつきます。
道源寺は日蓮大聖人の遺言により、日像聖人の高弟大覚大僧正を開祖として1352年ごろに創られました。
境内に藩老熊田恰矩芳の墓所があります。
そのまままっすぐ、5分ほど歩くとお寺が連続して並んでいる様子が見られます。
寿覚院(じゅがくいん)
巨福寺(こうふくじ)
龍徳院(りゅうとくいん)
の3つの寺院がとても近い距離で並んでいます。
寿覚院は『男はつらいよ』のロケ地だったそうで、観光客がよく訪ねてきていると聞きました。
映画のロケ地を実際歩くことでとてもわくわくしました!
この寺町を歩いてみて、静かで穏やかな空気を感じとても心地よかったです。
私がみてまわったほかにも寿覚院とおなじくロケ地として知られる薬師院、県で最古の教会・高梁キリスト教教会など、徒歩圏内に有名な神社・寺院はたくさんあります。
ぜひ時間をとってゆっくりと神社・寺院めぐりをしてみてはいかがですか。
所在地 : 岡山県高梁市頼久寺町18
国指定名勝の庭園のある高梁市屈指の観光地 頼久寺を拝観する
さて、並んでいる3つの寺院を通り過ぎ、そのまままっすぐに約3分歩くと高梁市の有名な観光地の1つと言えるお寺、頼久寺に到着します。
頼久寺は備中国奉行小堀遠州(こぼりえんしゅう)の初期の作品である国指定名勝の枯山水の庭園があることで有名です。
頼久寺は正式には天柱山安国頼久禅寺といい、臨済宗永源寺派に属しています。
足利尊氏が諸国に命じて建立させた、備中の安国寺です。
門をくぐってすぐの地蔵さんの像がとても可愛らしかったです。
入ってすぐ右へ進むと拝観料を払う場所があり、中へ入ることができます。
拝観料は大人300円、中高生200円です。
中に入って廊下を進むとすぐに庭園が見えてきます。
庭園の隅のほうにある石灯篭は1339年の12月に西念に勧進されたものです。
頼久寺の御本尊は聖観世音菩薩であり、備中西国第5番目の札所となっています。
また、ここには絵画なども飾ってあり、県指定重要文化財となっているものも保管されています。
肩の力の抜けるような、ほっとした気持ちになれる場所だと感じました。
ゆったりとした静かな時間が流れていますので、ぜひリラックスして縁側に座り、流れる音声の説明を聞きながら頼久寺を感じてみてください。
所在地 : 岡山県高梁市頼久寺町18
寺町を歩く旅はいかがでしたでしょうか。
徒歩圏内の神社・寺院は載せきれないほどまだまだたくさんあります。
いろいろ歩きまわり、ぜひ高梁市の穏やかな空気、ゆったりした空間や自然にもっと触れてみてください。