日奈久温泉街を散策!神様が住む町で日奈久の歴史体感と福めぐり
600年前に神のお告げによって発見されたという伝説が残る町、熊本県八代市(やつしろし)の日奈久(ひなぐ)温泉。
日奈久のルーツともいえる温泉神社を訪れ、伝説の石を発見しました!
日奈久には、どんな歴史が待っているのでしょう。
多くの旅人が愛した町の歴史と福めぐりに、いざ出発!
この記事の目次
厳島神社とも関わりがある?親孝行な想いから日奈久の歴史は始まった
日奈久温泉駅から徒歩約15分、町の中心のばんぺい湯温泉センターからさらに山の方へ進んだところにある温泉神社を訪れました。
道中、坂道と階段が続くので、善意の杖を借りることもできますよ!
温泉神社の歴史は、この地に住んでいた浜田六郎左衛門が父・浜田右近の刀傷が治るようにと、広島県の厳島神社の市杵島姫命(いちきしまひめ)に祈願したことに始まります。
その後、浜田六郎左衛門は夢で神からのお告げを聞き、なんと温泉を発見したのです!
そしてその温泉に父が入浴したところ、刀傷が癒え、温泉の発見により次第に日奈久に人々が移り住んでいきます。
市杵島姫命を御祭神とした弁天社は、もともと温泉センター近くにありましたが、火災によって焼失し1822年に現在の地に遷されました。
本堂からは、日奈久の町並みと海まで見渡すことができます。
親孝行な浜田六郎左衛門の想いを叶えた市杵島姫命が、まるで今も町の人々を見守っているようで、温かい気持ちになりました。
日奈久のパワースポット温泉神社にお参りならお告げの石は見逃せない
温泉神社の本堂にお詣りし、景色を眺めて一息ついた後は、境内を少し右へ進んでみましょう!
「お告げの石」と書いている安置所が建てられています。
親孝行な浜田六郎左衛が温泉を掘り当てられるように、厳島神社の市杵島姫命が目印として置いたと伝えられる石がこのお告げ石です。
温泉を発見したときに、実際に掘り起こしたと伝えられるお告げの石。
不思議なストーリーを想像しながら拝むと、温泉を掘り当てたときの浜田六郎左衛に感情移入し、驚きと嬉しい感情が湧き上がってくるようでした!
ただの石と侮らず、日奈久を旅する際は是非訪れてみてください!
歴史を体感できる、一見の価値ありです!
境内の奥には、失せ物の神様として親しまれている「稲荷大明神」にお詣りすることもできますよ。
温泉街の中には、浜田六郎左衛の像も建っており、町のシンボルのような存在感を放っていました。
温泉神社 所在地 : 熊本県八代市日奈久上西町401
日奈久の町並み散策と路地裏のご利益を探して~福めぐり~に出発
日奈久の始まりを体感した後は、町並み散策のため、温泉神社の石段を下りていきます。
すると、その途中で線路が左側に見えてきて、こんな案内を発見しました!
なんとこの細い道は、豊臣秀吉が島津征伐に向かったときに通った道だそうです。
思わぬところに歴史が隠れていて、現地に足を運んでみないと出会えない歴史旅の醍醐味を感じました!
温泉神社からは約5分ほど、道を下っていくとすぐ日奈久温泉街にたどり着きます。
日奈久の街角・路地裏には、実はユニークな神様たちが住んでいます。
まずは足手荒神(あしてこうじん)を訪れました。
日奈久温泉駅・温泉神社からともに徒歩約8分です。
その名の通り、手足にご利益のある神様です。
足手荒神から徒歩約3分ほどの路地には、「目の神様」がいらっしゃいます。
とても小さな神様で愛くるしく、優しいたれ目のお顔でほっこりしました。
さらに付近の路地を散策していると、「歯の神様」にお目にかかることができました!
約100年程前に現在の場所に建立されたそうですが、神隠しかのように、こんなところに!?と思うところに佇んでいるので、諦めずに探してみてくださいね。
福めぐりをしていると、日奈久温泉街の昔の様子が伺える石畳の路地を通ることもできます。
日奈久温泉街にある旧薩摩街道より海側は、全て干拓によってつくられおり、当時のままの石積みや漁師が住む住居地区・浜町の路地空間が今でも残っています。
所在地 : 熊本県八代市日奈久
日奈久のルーツを探る歴史旅を堪能していただけましたでしょうか?
温泉神社とはじめとして、様々な神様とともに生きる町・日奈久。
今回紹介した神様以外にも、恵比須様や航海の神様などまだまだたくさんの神様が住む町を是非、訪れてみてください。