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山城の郷~竹田城跡の縄張りと石垣で固められた曲輪の特徴に迫る

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    兵庫県朝来市の竹田は赤松広秀(あかまつひろひで)によって築かれた、竹田城の城下町として栄えた町です。

    「日本のマチュピチュ」や「天空の城」と呼ばれている竹田城跡、一体どんな城跡なのでしょうか。当時では考えにくい程の石積の数々や特徴的な縄張りなど、今回は竹田城跡の歴史とその魅力を旅します。

     

     

     

    心地良い朝の空気に触れながら山城の郷~竹田城跡の道のりの旅へ

     

     

     

     

    JR大阪駅から和田山駅を経由し、電車で約2時間20分でJR竹田駅に着きます。

    関西空港からは新大阪駅まで出た後に、姫路を経由して向かうと約3時間30分で到着します。 そしてJR竹田駅からは天空の城ならでは「天空バス」に乗って約10分、竹田城跡麓(たけだじょうせきふもと)の山城の郷に着きます。

     

     

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    戦国時代に「最前線基地」として建てられ、戦国時代の動乱によって崩れた竹田城へと向かいましょう!
    山城の郷の駐車場は約100台収容可能です。

     

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    竹田城跡の途中まで天空バスを利用して行くことができます。
    イベント時期は、レトロな形をした天空バスが運行するそうでとても人気があるそうです。残念ながら当日は運行していませんでした。

     

     

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    早速竹田城跡へ登ります。この日は天気に恵まれ山道をずっと登っていくのですが、汗がにじむほどの暑さとなっています。

     

     

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    山道ではありますが、非常に歩きやすく、道も整備されています。
    ただ、非常に急な坂道ですので、相当の体力がいります。

     

     

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    背の高い杉の木が、空高く伸び、小さな花が咲いていたり、竹田城跡までの道のりも、
    とても空気がきれいで、すがすがしい気持ちで登ることができます。
    夏場は、特に早い時間に登城をおすすめします。

     

     

    06_takeda_道の途中

     

     

     

     

    住所 : 669-5255 兵庫県朝来市和田山町殿字新井土13番地1

     

     

     

     

     

     

     

     

    竹田城跡の縄張りと石垣で固められた曲輪の特徴と天守台からの見え方

     

     

     

     

    山城の郷から歩くこと約40分、いよいよ竹田城跡に到着しました。

     

     

    竹田城はもともと1441年赤松満祐(あかまつみつすけ)が室町幕府6代将軍である足利義教を暗殺した、嘉吉(かきつ)の乱の後、赤松氏の追討軍の中心になっていた山名持豊(やまなもちとよ)と赤松氏の間に対立が生じて、赤松氏に対する「最前線基地」として構想されました。

     

     

     

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    07-2_入口

     

     

    整備された道から砂みちへと変わり、空気が一変します。
    ここからは竹田城の「縄張り」の跡を巡ります。縄張りとは、曲輪(くるわ)や堀、門などの配置で城全体の設計を指します。
    竹田城の城郭全体の構成は、非常に要領良く成り立っているそうです。

     

     

     

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    頂上の本丸の天守台を中心にして南の方角へ「南二の丸」「南千畳」、

     

     

     

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    北の方角へ「二の丸」「三の丸」「北千畳」、

     

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    西の方角へ「花屋敷」、とそれぞれ配置されています。

    本丸から三つの方向へと広がる南千畳・北千畳・花屋敷の曲輪は同じ標高で330~331mに位置します。
    これは本丸が351mであるのに対して20mほど低くなっており、平面的にも立体的にも計算されていることがわかります。
    各曲輪は全て石垣で造られています。

     

     

     

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    虎口(こぐち)や、櫓台(やぐらだい)を多く使用し全体的に横矢がかりや自然地形に合わせて折れが多く複雑な石垣の線となっています。
    すべて同じ造りではなく、すこし異なっているそうです。

     

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    実際に目の前に巨大な石垣が現れると、想像以上の迫力がありました。
    是非、竹田城跡へお越しの際は縄張りを巡ってほしいと思います。

     

     

     

     

     

     

    日本でも非常に珍しい壮大なスケールの穴太積み石垣の特徴を探る

     

     

     

    竹田城の全体を見渡したら、竹田城ならではの特徴である「石垣」に注目してみましょう。

     

     

     

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    非常に特徴的で、安土城や姫路城と同じ「穴太積み」(あのうづみ)を用いた造りになっています。
    穴太積みとは、野面積みの一種で自然石だけをそのまま加工をせずに積み上げていく方法です。

     

     

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    統一性がなく石同士も整頓されていない為、 平坦な石積みより登りやすく攻撃を受けやすいという欠点がありますが、水はけなど自然災害には強いのです。
    また、方向によって同じ穴太積みでもすこし違いがあります。
    これは当時何人かの棟梁がわかれて作業を行ったからではないかという説もあります。

     

     

     

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    その他石垣の特徴としては自然石のみではなく細かく砕いた粗割石を用いた布崩し積みの技法も多く用いられています。

     

     

     

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    更には出角・入角・シノギ角を含む折れ石を多く使用しており、石垣の強度を高めるために工夫されています。

     

     

     

     

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    算木積み手法も用いられています。出方部分に長方形の石を長辺と短辺を交互に重ねて積み上げていく手法で強度を高める為に用いられています。
    このように巨大な石垣によって竹田城は固められています。
    敵からの守るというよりは、自然災害から守るような造りになっていると感じました。

     

     

     

     

    竹田城跡

     

     

     

     

    所在地:兵庫県朝来市和田山町殿字新井土13番地1

    公式HP:「竹田城跡」公式ホームページ http://www.city.asago.hyogo.jp/takeda/

     

    竹田城跡は初代城主の太田垣光景氏より築かれていき、今もなお昔の石垣がそのままの形で残っているなど、当時丁寧な職人による構築の様子を物語っていました。
    また桜の名所でもある竹田城跡内はベンチが設置され、春には多くの人たちが桜の見物に訪れます。
    四季折々で様々な顔を持つ竹田城跡へ、是非早起きをして足を運んでみてください。

     

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