在りし日の福岡城に思いを馳せて日本100名城・福岡城跡を探検!
歴史旅に欠かせない日本100名城めぐり。今回は福岡県・福岡市の福岡城跡を訪れました。
史跡の多くが文化財にも指定されており、見どころたっぷりです。
桜や梅の季節には、美しい景色も楽しむことができます!
この記事の目次
史跡・福岡城跡を訪れる 梅園として愛されるかつての二ノ丸を歩く
地下鉄・大濠公園駅より徒歩約8分で、福岡城跡の敷地内に到着します。
別名、舞鶴城とも呼ばれる福岡城は、関ヶ原の戦いで功績をあげた黒田長政により、1601年から約7年がかりで築城された平山城です。
もと福崎と呼ばれていたこのあたりは、築城を機に「福岡」と地名を改められました。
黒田家ゆかりの地「備前国福岡」(現:岡山県瀬戸内市長船町福岡)にちなんでいるそうです。
まずは、二ノ丸まで進んでみましょう。
二ノ丸は、現在は梅園になっています。
訪れた日は、咲き始めの淡い梅を楽しむことができ、心穏やかに散策をすることができました。
ゆっくり歩くと、さらに福岡城への興味が湧いてきて、先へ進みたくなります。
福岡城の本丸跡に残る天守台~日本100名城~を体感!市内を見渡す
二ノ丸から表御門跡を抜けると、福岡城跡の本丸にたどり着きます。
福岡城の歴史をより身近に感じながら進むと、黒田官兵衛ゆかりの「鉄御門跡」(くろがねごもんあと)が見えてきます。
現在は、安全のため階段が設置されていますが、入口が細く高く積み上げられた鉄御門跡は城を守る要です。
鉄御門跡を通り、天守台跡へ進みます。
福岡城は、この天守台跡を中心として本丸・二ノ丸・東西に三ノ丸があり、周囲を堀で囲んだ構造でした。
櫓(やぐら)の数は当時47もあり、現在は3つの櫓が残されています。
天守台跡からは、福岡市内も一望できます。
天守こそ残っていませんが、いくつも残る天守台跡から歴史を想像する楽しみがありました。
本丸の「裏御門跡」(うらごもんあと)も、相当大きな門だったことが伝わってくる幅で、見応えがあります。
福岡の重要文化財~多聞櫓~ 福岡城跡の三ノ丸まで堪能する歴史旅
天守台跡で歴史を体感した後は、「多聞櫓」(たもんやぐら)を見に訪れました。
現存する3つの櫓のうち、国の重要文化財にも指定されています。
江戸時代から城内に残る貴重な多聞櫓は、2層の隅櫓と30間もの奥行(約54メートル)をもつ平櫓で構成されています。
石落としがあることから、いざというときの防御の櫓だったことも推測できます。
内部は通常非公開ですが、イベント時には一般公開もされ、中に入ることができます。
城内から間近で見るもよし、外堀から見上げるとまた違った表情を楽しむことができました。
所在地 : 福岡県福岡市中央区城内1
広大な敷地をもつ福岡城跡をゆっくりと歩いてみると、歴史の跡を楽しむことができます。
一人旅で歴史に思いを馳せてみたり、誰かと語らいながらの散策もおすすめです。
福岡を訪れた際は、是非福岡城跡に足を運んでみてください。