レトロな電車に乗って 由布院の恵みを心行くまで満喫する 歴史旅
由布院駅から南由布院駅まで電車で約4分。
そこには由布院駅周辺よりさらに静かな田園風景と共に、美しい自然でいっぱいの景色が広がっています。
今回はそんな南由布院を新たな歴史発見を求めてゆったりと散歩してみました。
この記事の目次
由布院駅から南由布院駅まで自然と融合した情緒あふれる列車旅を満喫
由布院駅から隣の駅南由布院駅を目指しました。
由布院駅の内装はモダンな雰囲気の黒で統一されており、おしゃれな中にレトロな雰囲気を感じます。
電車はワンマン車両でした。
なんともかわいらしいサイズです。
早速電車に乗ると、そこには都会では見ない運賃箱がありました。
これは無人駅に到着する電車には設置されているものらしく、購入した切符を乗車する際に運賃箱に入れるそうです。
電車からは豊かな由布院の自然が見えました。
由布岳も田園風景もきれいにみえます。
南由布院は1925年と古くから歴史ある無人駅です。
当時は国有鉄道として運営されており、2009年まではトロッコ列車の運営もされていたそうです。
駅構内には待合所も設置されており、中には南由布院の歴史あるところの写真と説明が展示されていありました。
待合所で歴史を感じながらゆったりとしてみるのもいいかもしれませんね。
住所:〒879-5104 大分県由布市湯布院町中川
おいしい水に恵まれた地 由布院で育った地域密着ワイナリーを見学
南由布院の豊かな自然とおいしい空気を感じながら歩いていくと、約10分ほどで由布院ワイナリーが見えてきます。
ワイナリー外観はレンガ色の温かみを感じさせる建物でした。
晴天の日には、ここから由布岳の大変勇壮な姿を見せてくれます。
由布院ワイナリーは、2011年に一度休館したものの、少数精鋭のワインを愛するスタッフによって見事に復活しました。
地下のワイン醸造所で海外から輸入したワインの原料(ブドウ果汁)を醸造し、由布院ワインとして販売しています。
ワインのラベルには「産地:チリ」などの表示がありますが、由布院で製造されたワインです。
最近では原料から製造まで全て100%由布院のワインも販売を開始したそうです。
上の写真の2本のワイン「ねむりと「めざめ」」は100%由布院の地域の恵みで作られたワインです。
他にもたくさんのワインが販売されており、全て試飲可能とのことでした。
あなたもぜひ由布院の自然の恵みを堪能してみてはいかがでしょうか。
住所:〒879-5102 大分県由布市湯布院町中川1140−5
南由布院に残るレトロな洋館 重要文化財「日野医院」 を訪れて
由布院ワイナリーを後にし、約10分ほど歩くと、住宅地に一つだけ雰囲気の違う建物、旧日野医院がありました。
1894年、日野医家3代目の日野要氏によって建てられた擬洋風、土蔵造り 木造2階建ての医院です。
県内に現存する洋風建築の最古といわれ、2000年には国指定重要文化財に登録されました。
門構えからその歴史の長さを感じさせられます。
日野家は江戸時代から続く医師の家系、要氏の娘、日野俊子氏もまた医者を志、当時としては珍しい女医として90歳を超えるまでこの病院で診療を続けたといいます。
国際女医学会賞・日本女医学会賞・勲五等宝冠章等を受賞。
名誉町民の称号まで贈られた俊子氏医院の庭は、俊子先生記念公園となっていて、院内も当時使用されていた診察台や、医療器具が展示され、文化的にも非常に価値の高い建築物となっています。
今回は入場することができませんでしたが、16時までに訪問すると、中も見学できるようです。
明治から昭和まで約80年医院として地域の人々に愛され、今も尚その志と歴史が引き継がれている医院からは尊厳な空気を感じることができました。
住所:大分県由布市湯布院町川西467-4
今回の南由布院をゆったりと散歩しながら地域の恵みを堪能するたびはいかがでしたでしょうか。
ぜひあなたも一度時間をかけてゆっくりと散歩してみてください。
思いもよらぬ発見と共に、列車からの広大な由布院の自然に心も満足するでしょう。