知られざる戦国時代の八王子の歴史 北条氏と天然の要塞「八王子城」
八王子と聞いて、歴史的なものを思い浮かべる方はあまり多くないかもしれません。
しかし、実は八王子は戦国時代に北条氏が活躍した場所として有名です。
今回は、八王子城を舞台に繰り広げられた、歴史を訪れてみたいと思います。
この記事の目次
戦国時代の面影を残す自然豊かな「八王子城」 その歴史を紐解く
JR中央線高尾駅、北口1番出口からバスに乗り「霊園前」で下車。
そこから徒歩約15分の場所に「八王子城跡」はあります。
八王子城は、小田原に本拠地を構えていた、北条氏の3代目である氏康の三男である北条氏照が築いた城です。
標高約460mの深沢山を中心に、戦闘を行うための地区と居住地区に分かれています。
戦国時代の山城としての形跡を、自然なかたちで保存していることから、日本100名城にも選ばれています。
御主殿があった場所から見下ろす景色は素晴らしいです。
八王子城は、1582年から築城が始められたと言われていますが、1590年の豊臣秀吉の勢力である、前田利家・上杉景勝軍によって未完成のまま落城してしまいました。
当時、城主の氏照が精鋭部隊を率いて小田原城に籠城してしまっており、八王子城に残って城を守っていたのは、一部の老兵と農民を中心とした兵士たちでした。
そのため強力な豊臣軍に攻め入られ、半日ほどで落城してしまったのでした。
所在地 : 東京都八王子市元八王子町3丁目・東京都八王子市西寺方町・東京都八王子市下恩方町
公式HP : 八王子城跡
八王子城の主はどんな人物だったのか 戦国時代に名を馳せた北条氏照
北条氏照は、1540〜1542年ころに生まれたとされています。
同じ時代の代表的な武将としては、徳川家康が挙げられます。
氏照は武将としても外交官としても有能な人物であり、皆から一目置かれた存在であったと言います。
氏照の兄である氏政が戦の最中に部下に送った手紙の中には、「氏照の陣を手本にするように」と書かれてあったそうで、それだけ戦上手であったことが分かります。
また上杉謙信と同盟を結んだことも有名な話です。
1568年武田信玄と戦うことになった北条氏は、それまで敵対関係にあった上杉謙信と同盟を結ぶことにしました。
しかし謙信との話し合いは、なかなかまとまらずに難航しました。
そこで大きな役割を果たしたのが氏照だったのです。
粘り強い交渉でひとつずつ問題を解決していき、最終的に同盟をまとめあげたのでした。
八王子のグルメといえばこれ!あっさりした味が魅力の八王子ラーメン
八王子ラーメンと言われてもピンとこない。そんな方の為にまずは八王子ラーメンの特徴をお伝えします。
「醤油ベースのタレ」「タマネギの微塵切りが入っている」「スープの表面を油が覆っている」この3つがあれば八王子ラーメンと言えます。
あっさりとしたお味が好きな方にはたまらない美味しさです。
今回は八王子駅から車で約15分の場所にある「星の家」(ほしのや)を訪れました。
店内は昔ながらのお店といったレトロな雰囲気で、メニューは「南京ラーメン」と「チャーシュー麺」の2種類。
こちらが今回注文したチャーシュー麺です。スープは濃い醤油味ながらあっさりしていて、麺は一般的なものよりやわらかめでとてもおいしかったです。
チャーシューはとろとろでスープとの相性もぴったりでした。
八王子ラーメンを食べたことがない方は、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
所在地 : 192-0041 東京都八王子市中野上町1丁目5-12
今まで八王子をあまり知らなかったという方は、八王子の意外な一面を少し感じていただけたのではないでしょうか。
ここでは紹介しきれなかった魅力が、まだまだたくさんある素敵な場所に、是非立ち寄ってみてください。