白壁土蔵群だけじゃない鳥取県倉吉の個性あふれるお寺3選

鳥取県倉吉市にある白壁土蔵群。かつて商家町であった倉吉の繁栄を感じる景色は、歩いているだけでタイムスリップしたかのよう。
今回は白壁土蔵群近くにある、「個性的な」3寺をご紹介。
お寺のイメージを覆す個性あふれるお寺に、きっと心ひきつけられますよ。

この記事の目次

1 細い道に赤い灯篭がエキゾチック大蓮寺へと続く「弁天参道」
2 里見忠義が眠るお寺倉吉の南総里見八犬伝とゆかりある「大岳院」
3 倉吉のパワースポット「満正寺」巨大な占盤で自分の運勢を占う

細い道に赤い灯篭がエキゾチック大蓮寺へと続く「弁天参道」

JR倉吉駅前から「西倉吉」行のバスに揺られて約10分。
「赤瓦・白壁土蔵群」停留所で下車し、南西へ10分ほど歩くと「弁天参道」に着きます。

この弁天参道は浄土宗の寺院「大蓮寺（だいれんじ）」へ続く参道です。
白壁土蔵群を歩いていると現れる、この赤い旗。
今までの日本らしい白壁土蔵群とは異なる、異国情緒あふれる雰囲気を醸し出していました。

参道はかなり細く、両端に赤い灯篭が立ち並んでいます。
自分が訪れた商店の名前を探すのも面白いかもしれませんね。

ちなみに大蓮寺の本堂は、古代インド様式で建てられており、カラフルな外観となっています。
祀られているのは、水の女神「弁財天」。
日本では福徳神・財宝神としての信仰が篤い神様です。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひ下記リンク先の記事も読んでみてください。
（②リンク貼る）”

里見忠義が眠るお寺倉吉の南総里見八犬伝とゆかりある「大岳院」

大蓮寺から東へ10分ほど歩くと見えてくる「大岳院（だいがくいん）」。
曹洞宗の寺院で、1605年に打吹城主の中村栄忠が父・中村一栄の菩提寺として創建したと伝わります。

境内には滝沢馬琴の「南総里見八犬伝（なんそうさとみはっけんでん）」のモデルになったと言われている、里見忠義や8人の側近のお墓があります。
里見忠義は現在の千葉にあたる、安房館山（あわのたてやま）藩の大名でした。
さまざまな失策が重なり、山陰への移動を余儀なくされたと言われています。
忠義は21歳のころに大岳院の近くで暮らしはじめ、29歳のときに若くして亡くなりました。
その後を追い、8人の側近が殉死しました。

南総里見八犬伝は里見家の危機を8人の士が救うという物語。
その八犬士は忠義の8人の側近をモデルとしたと言われています。

大蓮寺の境内には、8匹の犬の石造が忠義と8人の側近の墓を見つめるように立っています。
8匹の犬を見つければ、八犬伝のように大きな壁を乗り越えることができるかもしれませんね。

倉吉のパワースポット「満正寺」巨大な占盤で自分の運勢を占う

大岳院から南西に約10分のところには、パワースポットとして知られる「満正寺（まんしょうじ）」というお寺があります。
1699年に鳥取池田藩の家老・荒尾志摩を弔うために建てられました。
荒尾志摩は戦略を建てる際に「星占術」を用いていたとされています。

2010年にはその星占術を現代風にアレンジした、直径8mの「九曜星占盤」が境内に降臨しました。
この九曜星占盤を使って、性格・恋愛・対人関係を占うことができます。
境内で生年月日をもとに自分や他の人の「星」を知ることができ、そこから相性を占っていくのです。
よくあるお寺のおみくじとは異なり、自分で調べて占いをするのは新鮮ですね。
気になる相手がいる方や、人間関係にお悩みの方は、一度占ってみては。