パワーみなぎる伊弉諾神社で国生み神話の由緒を辿り淡路の旬にも舌鼓
国生み神話に登場するイザナギとイザナミが、日本で最初につくったと伝わる兵庫県・淡路島。
淡路島・四国・隠岐・九州・壱岐・対馬・佐渡および本州の国を生んだ伊弉諾大神が余生を過ごした多賀には、どのような歴史が待っているのでしょうか。
淡路の絶品グルメとともに、歴史旅を堪能しましょう。
この記事の目次
国生みの神が余生を過ごした~幽宮~ 淡路多賀の日本遺産を訪れる
津名一宮インターチェンジより、車で約6分の「伊弉諾神宮」(いざなぎじんぐう)を訪れました。
国生みに始まる全ての神功を果たした伊弉諾大神(いざなぎのおほかみ)は、淡路の多賀に「幽宮」(かくりのみや)を構えて余生を過ごしたと、古事記・日本書紀に記されています。
国家統治の大業はその後、御子神である天照大神に任されました。
伊弉諾大神の御住居跡であった神聖なこの場所に創始されたのが今の伊弉諾神宮です。
一の鳥居は阪神淡路大震災で倒壊し、再建されたものです。
一の鳥居から参道を進み、二の鳥居をくぐると「放生の神池」(ほうじょうのしんち)が右手に見えます。
神池では病気平癒や不老長寿を願い、鯉や亀を放って祈願する風習があります。
豊かな緑に囲まれた静寂なる空気で、参拝前に気持ちをリフレッシュできました。
この手水鉢に使われている石は、実は豊臣秀吉が大阪城築城のために瀬戸内地方より調達した石材が運搬途中に綱が外れてしまったものを、漁師が引き上げて奉納されたそうです。
淡路の国・一の宮「伊弉諾神宮」 みなぎるパワーに圧倒の歴史旅
手水舎で清めた後は、表神門をくぐり伊弉諾神宮の本殿へ参拝です。
神聖な雰囲気に、手を合わせると自然と日頃の感謝の気持ちがうまれてきました。
参拝の後は境内をめぐってみましょう。
まずは、本殿に向かって右手にある「夫婦大楠」(めおとおおぐす)です。
兵庫県指定天然記念物に指定されており樹齢約900年を超える夫婦大楠は、二株の木が成長するに連れて合体し一株になったそうです。
その様子はまさに時を経て出会い、末永く同じ時を過ごす仲睦まじい夫婦を象徴しているようでした。
力強く根を地に這わす様子からも、パワーを感じました。
夫婦大楠には、夫婦円満・安産子授のご利益があります。
つづいて、本殿の裏側へまわってみましょう。
パワースポットといわれている、この本殿裏。
実際に訪れてみると、内側からみなぎるような浄化されたパワーを感じました!
本当に強いパワーを感じ、息をすることを忘れてしまうほどの空間でした。
伊弉諾神社を参拝の際は、必ず本殿裏にも足を運んでみてください!
伊弉諾神宮 所在地:兵庫県淡路市多賀740
山海の恵みに舌鼓 淡路の旬をまるごと楽しむ 旅のグルメはここ!
旅に欠かせないグルメを求めて、伊弉諾神宮から車で約3分の水煙蒸しと季節のお料理屋「鼓や」(つづみや)を訪れました。
ご夫婦で切り盛りされているお店です。
アットホームで落ち着いた雰囲気の店内でゆっくりと食事を楽しむことができます。
突き出しは淡路島の牛乳を使った手作りの牛乳豆腐です。
優しい甘みが食欲を増進させます。
つづいて、鮮魚のお刺身をいただきました。
訪れた日は、かんぱち・鯛・鰆・タイラギ貝の盛り合わせでした。
その日獲れたての海の幸は活きが良く、噛めば噛むほど甘みを感じます。
メイン料理としていただいたのは、上品な脂の淡路牛と鼓や名物の海の幸の「水煙蒸し」です。
目の前でお湯を注いでくださり、蒸気で一気に蒸し上げる水煙蒸しはとてもあっさりとしていて、素材そのものの旨みを味わうことができます。
そして〆はやはり淡路名産の蛸をつかった「淡路蛸飯」です。
土鍋でじっくり蒸らされた蛸飯は、しっとりと柔らかく、自宅では再現できない淡路の味です!
淡路の旬を余すことなく味わい尽くせる「鼓や」で、お腹も心も満たされてください。
鼓や 所在地:淡路市多賀1119-52
伊弉諾大神が余生を過ごす場所として選んだ淡路の多賀はいかがでしたか。
国生み神話が語り継がれる淡路島には、歴史を感じる名所が数多く存在しています。
歴史に留まらず、その地のグルメも楽しみ、旅の思い出を深めてください。