1300年前の養老 孝子伝説の元正天皇を巡る養老タイムスリップ旅
大阪から大垣を経由し、養老電鉄で進むこと約3時間半の養老に1300年伝わる孝子伝説。
この伝説は奈良の都まで届き、当時の女帝、元正天皇も養老を訪れ、元号を養老に改元しました。
時は1300年前の養老にタイムスリップ!元正天皇ゆかりの地を巡る旅をご紹介いたします!
この記事の目次
元正天皇と聖武天皇が奉られている養老神社 上りゆく階段の先には…
養老駅から歩いておよそ30分。
先が見えないような大きな階段の前に到着。
ここが養老神社です。
普段神輿は行宮神社という別の場所にあり、養老公園で行っているお祭りの際は神輿を担いで先が見えないほど急な階段を上り下りしたと言われています。
何も担がないでもかなり苦労した階段を神輿を担ぎながら進んでいたことを考えながら階段を進んでいると養老神社が見えていきます。
養老神社の祭神は、養老明神、元正天皇、聖武天皇、菅原道真です。
境内社は、金刀比羅社、山之神社、御嶽社、稲荷社、御鍬社となっています。
左右に広がっており、この先には何があるのだろうかとワクワクします。
養老神社は奥行きも広く、境内から湧き出る水を菊水泉とは別にこのようにひょうたんから流れ出ていました。
孝子伝説でも、源丞内という若者がひょうたんに湧き出るお酒を入れて持ち帰ったと言われています。
元正天皇が養老を訪れた菊水泉 若返りの水を実際に楽しみましょう
養老神社の中には菊水泉という泉があります。
養老伝説の話が奈良の都に伝わり、717年に元正天皇が養老の地を訪れ菊水泉をご覧になったと言われています。
元正天皇は「美泉で手や顔を洗ったところ肌はなめらかになり、痛みは消えた。
またこの水を飲んだり浴びたりすると白髪が黒くなり、髪が生え、目が見えるようになり病気も治った」と言われています。
実際に行ってみると、泉の中にお賽銭が入れられていたり、そして泉の反対側には…
実際に水に触れられるように柄杓が並べられています。
この水に触れたいと思いますよね。
しかし、菊水泉が流れていく先には、養老神社の階段を上らすに菊水泉の水を汲む方が多くいらっしゃいます。
なので、浴びた水が下に流れていかないように注意書きがありました。
ペットボトルにお水を汲んで持ち帰られる方も多くいらっしゃるようです。
木々に囲まれた一本道の先に御旅所 元正天皇行幸遺跡が見守る今
こちらは養老神社から菊水泉が流れていく先をたどって歩いていくことおよそ10分。
大きな池が見える先に木造の小さな建物が見えてきます。
ここは行宮神社という神社であり、元正天皇がお祭りの際に御旅所として一日休まれる場所です。
何だろうと不思議に思うほど素朴に見えますが、実は歴史深く、ぜひ訪れたいただきたい場所です。
すぐ横には元正天皇の行幸遺跡、そして元正太上天皇万葉歌碑があります。
こここそが元正天皇の世界にタイムスリップしたように楽しむことができます。
2007年は、養老に改元してから1300年ということで、養老では、養老改元1300年祭が行われます。
その中で、最も注目したい行事が3月20日に菊水泉のお水を奈良県の御陵まで納めに行かれるのだそうです。
木々を整えていらっしゃった職員さんも楽しみにされていました。
2017年は養老改元1300年祭で養老の町は今年一年さまざまなイベントが開催されます。
イベントを楽しまれるとともに、今回ご紹介しました元正天皇に関連する三か所、養老神社・菊水泉・行宮神社に訪れより養老改元1300年祭を楽しむのはいかがでしょうか。