古都 奈良の新名所 ならまちへ行くなら抑えておきたいスポット紹介
古都 奈良といえば、東大寺に法隆寺と歴史ある寺社仏閣が浮かびます。
今回はそんな寺社仏閣に並んで近年人気を集めている、奈良の比較的新しい町「ならまち」へ。
立ち並ぶ町屋をのぞきながら、ゆらりと散策してみましょう。
この記事の目次
奈良駅からアクセスよし! 奈良の町並みを楽しむなら「ならまち」へ
JR、近鉄の奈良駅からほど近く、風情ある景色が楽しめると人気の「ならまち」。
ならまちには寺院と町屋が並び、古都奈良の雰囲気も商屋町のような賑わいも味わうことができます。
その歴史は奈良時代、平城京の外京として整備されたことが始まりです。当時は「国家鎮護」の思想が強かったこともあり、今も残る元興寺をはじめとする寺社仏閣が並ぶ「寺社のまち」として栄えます。ところが江戸時代に入ると「お伊勢参り」のブームが始まり、ならまちは寺社のまちから「宿場町」へ。そして今、ならまちはその歴史を感じることのできる希少な町として多くの人々を魅了しています。
ならまちの町並みを歩いていると、着物姿の人も多くいらっしゃいます。こちらの「縁心屋」では、着物のレンタルを行っているそうです。着物を身にまとい、ならまちを歩けばいっそう趣ある空間を楽しむことができますね。また着物のレンタル以外にもお香作りの体験もありますよ。
「奈良市ならまち格子の家」で ならまち ならではの商屋を見学
ならまちを散策するなら外せないのが「奈良市ならまち格子の家」です。ならまち格子の家は、ならまちが宿場町として繁栄していた時代に建てられた町家をモデルにして建てられました。ウナギの寝床とも表現される、間口が狭く奥行きの長いのが特徴で、現代の建物よりも空間が広く使われているように感じます。
中に入ると、ならまちの町屋ならではの特徴を体感できます。外からは格子で中がよく見えませんでしたが、不思議なことに中から見ると外が見えるのです。これは一般的な格子よりも太く間隔が広い「奈良格子」と呼ばれるもので、レースカーテンのような役割をはたしています。また奈良格子の太く間隔が広く作られた背景には、鹿が傷つかないようにするためとも。奈良ならではの工夫ですね。
こぢんまりとした中庭、お手洗いやベンチなどが有る休憩スペースもあるので、小休憩もかねて立ち寄っても。昔の暮らしと風情を感じながらホッと一息つくこともできますよ。
世界遺産 奈良「元興寺」 約1300年の歴史を伝える見どころとは
ならまちのちょうど真ん中に位置する元興寺。
約1300年の歴史を持ち、「古都奈良の文化財」として世界文化遺産にも登録されている名所です。
こちらの本堂はかつて僧侶の修行場であった僧坊であり、とても厳かな雰囲気で身が引き締まります。
歴史を辿ると、創建当初はならまち全域が元興寺の境内だったそうです。それから一揆による火災での焼失、江戸幕府の権威などによって元興寺は衰退していき、境内が整備されたのは昭和に入ってからでした。
そんな盛衰の歴史をもつ元興寺を表すのが「瓦」です。よく見ると色がまばらになっている部分があります。そこは飛鳥時代や奈良時代の瓦を一部使用しているところで、離れて見るといっそうその彩を楽しめますよ。
さらに元興寺の法輪館には、国宝である奈良時代に作られた五重小塔を見ることができます。迫力満点で繊細な技術を感じることもでき、その場を立ち去り難い思いに駆られることでしょう。
奈良の新名所 ならまちの旅はいかがでしたか。
町屋の中におしゃれなカフェや雑貨店も多くあるので、女子旅にもオススメです。ならまちを訪れれば、古刹だけではない奈良の魅力に心惹かれること間違いありません。