歴史のまち!大阪府堺市の名所「利晶の杜」で千利休名人になろう!
大阪府堺市には、様々な歴史的な名所が様々あります。
また、有名な歴史的人物の出身地でもあります。
与謝野晶子と千利休、この二人を知ることが出来る堺の新たな名所「さかい利晶の杜」を訪れました。
千利休の人生を辿る旅に出かけてみましょう。
この記事の目次
堺でも「待庵」を体感!創建当初を再現した「さかい待庵」をみよう
阪堺電車宿院駅から徒歩約10分のところにある「さかい利晶の杜」。
このミュージアムでは、千利休と与謝野晶子の歩んできた道を堺の歴史とともに体験することができます。
今回体験するのは、「さかい利晶の杜」でしか体験することのできない「さかい待庵特別観覧セット」です。
京都府大山崎町の妙喜庵にある、千利休が作ったものとして唯一現存する国宝の茶室「待庵」の創建当初の姿を「さかい待庵」として再現したものが「さかい利晶の杜」にあります。
また、1587年に京都北野天満宮の境内で豊臣秀吉がも催した北野大茶の湯の際に、千利休がつくった「無一庵」を復元したものもあります。
その二つの茶室を館内のスタッフさんが丁寧に案内をしてくれ、千利休のことについても詳しく教えてくれます。
ただ案内をするのではなく質疑応答式で、案内をしてくれるので楽しく見学することができました。
そして、今回は普段は撮影することのできない「さかい待庵」を撮影させていただきました。
二畳の空間は、普通であれば非常に狭く感じるはずですが、千利休のおもてなしによって狭く感じない空間でした。
お茶を習いに来るお客様に対してのおもてなしが、ひとつひとつなされている茶室に非常に感動しました。
また、この待庵は秘密の話をする場所としても利用していたとされています。
みなさんも、ぜひ「無一庵」と「さかい待庵」を堪能しに訪れてみてください。
「千利休茶の湯館」で天下一の茶人の千利休と茶の湯を感じてみよう!
次に訪れたのは千利休茶の湯の館です。
ここでは、千利休の歴史を詳しく知ることができます。
中には、千利休の年表や堺のまちの国際都市として繁栄したことを紹介するパネルがあります。
千利休が若き日を過ごした堺今市屋敷に、武野紹鷗の茶室を移し建てたという茶室と、利休晩年期である京の聚楽屋敷の茶室を想定した「床(床の間)」を中心に再現されています。
千利休の独創性による茶の湯の変革や、千利休を代表するわび茶を中心に茶の湯の変遷をみることができます。
中に入ると、千利休を歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが演じている声が聞こえてきました。
千利休はどんな人であったんだろう、こんな人であったのかと想像しながら千利休の歴史をたどることができるのは、いままでなかなかなかったので非常に新鮮な気持ちになりました。
千利休を、耳で感じ、目で感じることができる「千利休茶の湯館」で千利休をゆっくりと感じてみてください。
茶の湯体験「立礼茶席」でお茶の歴史と千利休を感じてみましょう!
最後に、おすすめしたいのは最初に体験した「さかい待庵セット」でも体験することのできる茶の湯体験の「立礼呈茶(りつれいていちゃ)」です。
この「立礼呈茶(りつれいていちゃ)」というものは、椅子に座って気軽にお茶の体験をすることができるというものです。
「さかい利晶の杜」では、表千家・裏千家・武者小路千家のお点前を体験することができます。(日によってお点前が異なります)
私が、体験した日のお点前は、裏千家と呼ばれるものでした。
裏千家は、茶道諸流派中最大の流派であります。
裏千家の先生が目の前で、実際にお茶をたててくれ、そのお茶を堺の有名な和菓子屋さんのお菓子と一緒に味わうことができます。
この日のお菓子は、堺で有名な丸市菓子舗のこしあんたっぷりの饅頭でした。
非常にお茶と相性が合う和菓子となっていました。
お抹茶は、それぞれの椅子席に先生方が運んできてくださり、お抹茶の器の柄の説明やそのほかお菓子の説明などを丁寧にしてくれます。
正座をして、お抹茶を飲むことはあってもなかなか椅子に座ってゆっくりとお抹茶を楽しむ機会は少ないので新鮮な気持ちで味わうことができました。
お抹茶と和菓子の優しい味わいによって、千利休が伝えてきたわびさびの精神を感じることができるのは嬉しいことですよね。
みなさんもぜひ、千利休を感じに茶の湯体験「立礼呈茶(りつれいていちゃ)」を楽しみにお越しください。
所在地:大阪府堺市 堺区宿院町西2-1-1
公式HP:さかい利晶の杜
いかがでしたでしょうか。
いままで、千利休という名前を聞いても体感する機会はなかったと思います。
しかし、「さかい利晶の杜」に訪れるだけで千利休を五感で感じることができます。
大阪の堺市に訪れた際にはぜひ、「さかい利晶の杜」に訪れてはいかがでしょうか。