堺市を代表する大仙公園は古墳だけじゃない 千利休を感じにいこう
さて、堺市と言えば大仙古墳を思い浮かべるのではないでしょうか。
その大仙古墳のあるのが大仙公園です。
大仙公園には、千利休や武野紹鷗や今井宗久、宗薫親子を感じることができるスポットがいくつかあります。
今回は、大仙公園の千利休にまつわるスポットを紹介します。
この記事の目次
大仙公園の歴史のある「日本庭園」で千利休の時代を感じに行こう!
さて、最初に訪れたのは、大仙公園内に堺市制100周年を記念して、大阪芸術大学の教授であった作庭家中根金作氏によって造られた築山林泉廻遊式庭園です。
大人200円/子供100円で入場することができます。
日本庭園の中に入ると、大仙公園の中とは思えない景色が広がっており、心落ち着く庭園となっています。
中に入ると、千利休の生存していた時代にタイムスリップしたかのような気持ちになりました。
そして、私が訪れた日には、結婚の前撮りが行われていました。
着物とよく合う美しい景色になっているので、前撮りをされているご夫婦も非常に楽しそうでした。
また、日本庭園の中でお抹茶とお茶菓子をいただくこともできるので日本と千利休を感じることができます。
大仙公園の中にある「日本庭園」で、ゆっくりと千利休の時代にタイムスリップしてみませんか?
師匠と弟子が向かい合っている!?千利休像と武野紹鷗像を見に行こう
次に訪れたのは、大仙公園の中にある武野紹鷗像と千利休像です。
この像は、先ほど訪れた日本庭園から徒歩約10分のところにあります。
堺市博物館の入り口付近にひっそりと向かい合って佇んでいる二人の像の間に実際に立つと、不思議な気持ちになります。
千利休とその恩師である武野紹鷗が日本に侘びを伝え、またお茶の素晴らしさを伝えてくれました。
この二人なくして、今の日本のわびさびの文化とお茶の文化がなかったと思います。
千利休像と武野紹鷗の像の間に立って、二人を感じる事で日本の文化に触れることができると思います。
みなさんも大仙公園に訪れてみて、千利休像と武野紹鷗像をゆっくりと見にいきませんか?
千利休と言えば、茶室。「伸庵」と「黄梅庵」を見に行ってみよう!
最後に訪れたのは、武野紹鷗像と千利休像の隣にある「伸庵」と「黄梅庵」です。
この「伸庵」と「黄梅庵」は、国の登録有形文化財に指定されています。
また、庭園には国指定重要文化財の旧浄土寺九重塔があります。
「伸庵」は、明治から昭和を通じて数奇屋普請の天下一の名匠と言われた仰木魯堂(おうぎろどう)が粋を尽くして建てた茶室です。
元々、東京の芝公園にあったのを移築したもので、茶室を含めて10室の和室を持つ風雅な二階建てとなっています。
また、この中で立礼席でのお茶の体験をすることができます。
そして、「黄梅庵」は、堺の茶人今井宗久・宗薫親子ゆかりと伝えられる茶室。
銅板葺き屋根を重ね合わせた変化に富んだ外観で、内部は八畳敷広間と小間と勝手水屋などからなっています。
黄梅庵の入り口付近に、穴の開いた不思議な形のしたオブジェのようなものがありました。
これは、千利休のおもてなし精神から出来たゴミ箱と言われています。
「部屋を掃除してありますよ。」という意味から造られたものだとされています。
このゴミ箱は、いろいろな茶室の入り口の近くにあるので見つけてみるとおもしろいですよ。
ちなみに、南宗寺の実相庵でも同じ工夫がされていました。
日本の茶室をゆっくりと大仙公園の中で感じることができ、うれしい気持ちになりました。
みなさんも、大仙公園に訪れたときは、「伸庵」と「黄梅庵」に足を運んでみてください。
所在地:590-0802 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁204
公式HP:大仙公園 日本庭園
いかがでしたでしょうか。
大仙公園の中には、古墳だけでなく日本のわびさびを感じる事のできる様々なスポットがあります。
ぜひ、古墳だけでなく今紹介した三つのスポットに訪れてみてはいかがでしょうか。
ゆっくりと日本の文化を感じてみると、気持ちがほっこりしますよ。