歴史をひしひしと感じさせる心のふるさと 山梨県身延の魅力に迫る
山梨県の延の町には昔ながらの風景を彷彿とさせる要素が至る所に残っています。
壁や屋根ひとつをとってみても、身延という町は歴史を大事にし、地元の人々と共に時代を紡いできたことが伺えます。
そんな身延町の中心となる身延駅周辺の歴史的スポットをご紹介します。
この記事の目次
山梨県身延駅の周りに残る仏都「身延町」 その魅力とは・・・?
JR身延線富士駅から16駅目にある身延駅(みのぶえき)は、日蓮宗総本山である身延山久遠寺や南アルプスを控えた身延線の拠点駅で、身延線沿線でも少ない駅長・駅員配置駅です。
1987年に 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となったこの駅は、歴史の重みを感じる「身延山久遠寺」の玄関口として、瓦屋根になまこ壁の街並みにとけ込んだ駅であると評価され、1999年には 関東の駅百選に選定されました。
身延駅の駅舎は、駅の近くにある身延山久遠寺をイメージした白壁を施した作りとなっているのが魅力です。
また、駅舎内部には待合所のほか有人の出札窓口や自動券売機が設置されています。
待合所には立ち食いそば屋があり、うちそば屋は1番線側にもカウンターを設けているためにホームでそばを食べることができ、稲荷寿司も販売しています。
身延山久遠寺の玄関口として有名な身延駅ですが、仏都「身延」としての魅力もまだまだありそうです。
皆さんも実際に足を運んで見つけてみてはいかがですか?
山梨県身延の平成の古都「しょうにん通り商店街」その由来に迫る
JR身延駅の改札口を出ると瓦屋根に白壁造りのなつかしい街並みが目の前に広がります。
その商店街の通称こそが 「しょうにん通り 」 といいます。
全体が白黒で統一されたしょうにん通りの和風な街並みは清々しく、まさに身延町ならではの情景です。
この情景は、地域の人々が統一した街並み形成を目指す中で、紳士協定として「和風」をコンセプトにした10項目の建築申し合わせ項目を定めたことが理由となっています。
その項目の中には、「屋根は瓦風に」、「壁の一部はなまこ壁に」、「各戸に家紋を」など、様々なものがあります。
これらをベースに丸12年という長い歳月をかけて1997年に「平成の古都」と名付けられた美しい和風の街並みが完成しました。
このしょうにん通りには、そんな地域の人々の強い思いが残っているのです。
そんな人々の思いが詰まったしょうにん通りで、日本ならではの情景に思いを馳せながら、のんびり散歩をしてみませんか?
身延の地で80年以上の歴史を誇る「栄昇堂」にある伝統の味を知る
続いて訪れたのは、JR身延駅から通りをはさんで左向かいにある、80年以上の歴史がある身延の老舗和菓子屋「栄昇堂」です。
栄昇堂で人気なのは、身延のお土産で定番の「みのぶまんじゅう」です。
みのぶまんじゅうを作るお店はここ以外にも何店かありますが、みのぶまんじゅうを買うならここ、栄昇堂と語る方が多いようです。
人々に愛されているみのぶまんじゅうは、1個60円と大変安く、塩味のきいたあんこや薄皮に味噌が練り込まれているのが特徴です。
店内には小さなベンチがあり、買ったものをゆっくり味わえる空間も設けられています。
ベンチでみのぶまんじゅうをゆったりしながら味わっている間にも旅人や地元の方と思われるお客さんが栄昇堂にひっきりなしに現れていたことからは、地元の人々からはもちろん、旅人たちからも愛されているお店であることが伺えました。
地元の人々だけでなく、旅人にも愛される老舗和菓子屋に、あなたも立ち寄ってみませんか?
山梨の身延をに根付く商店街には、身延山久遠寺の門前町として栄えてきた「門内商店街」、街の中心に位置する「梅平商店街」も
あります。
また、古くに広まった噂が名前の由来となった二つの縁結びの橋があったりと、今回ご紹介した場所の他にも歴史的観光
スポットは多くあり、まだまだ身延の魅力は紹介しきれていません。
ぜひ身延に訪れて、その魅力を実感してください。