大阪北部の 「箕面の滝」 約1400年の歴史ある修行場を巡る旅
大阪府北部にある箕面(みのお)市。
この町には多くの自然が残り、特に「日本の滝100選」に選ばれた「箕面の滝」は有名です。
今回は実際に滝道を歩き、修験道の開祖といわれる役行者が建てた「西江寺」や、箕面名物「もみじの天ぷら」をご紹介します。
この記事の目次
日本最古の修行場の1つ 箕面山の麓 役行者が建てたお寺「西江寺」
阪急箕面駅から北東へ約10分歩くと、箕面山の麓(ふもと)、658年に役行者(えんのぎょうじゃ)が建てた「西江寺(さいこうじ)」に着きます。
役行者は修験道(しゅげんどう)の開祖といわれ、日本で最も古い修行地の1つである箕面山で、滝修行をしていました。
修験道とは、日本の山岳信仰と仏教の要素が混ざった、厳しい修行を行うことで悟りを得ることができると考える宗教のことです。
本堂には大聖歓喜天(たいしょうかんぎてん)が祀られています。
役行者が箕面で滝修行をしていると、大聖歓喜天が現れ、人々の願いを叶えるために箕面山を日本最初の歓喜天霊場としたと言われています。
大聖歓喜天は古代インドではガーネーシャと呼ばれ、知恵と幸運の神として知られています。
坂道に住宅地が立ち並ぶ中に現れるこの西江寺。
鳥居を抜けて階段をのぼることで到着する本堂は、そこが住宅地であることを忘れるような静寂に包まれ、心落ち着く空間でした。
心リフレッシュ! 美しい景色広がる 「箕面の滝」 までの道を歩く
さらに北へ行くと、川沿いの道にでます。
ここから滝まで歩くことができます。
川底が見えるほど水が澄んでいました。
川床やベンチもあり、天気が良い日には休憩してみてはいかがでしょうか。
山々の緑が濃く、新鮮で澄んだ空気でリフレッシュできました。
ウォーキングなどのスポーツに励む方々も多く、観光客だけでなく、地元の方々にも愛されている場所です。
滝までは、約30分歩くと到着しました。
柵などもなく、目の前に水が落ちる景色が広がっています。
その迫力は圧倒的で、しばらく動くこともできずに、ただその姿を眺めてしまうほどでした。
間近であることから、水しぶきも感じることができます。
少し長い道のりで、大変であったからこそ、到着した時は感動しました。
歩いている最中から、滝に到着するまで、どこを見ても美しい景色が広がっていました。
食べられるの? 箕面名物 「もみじの天ぷら」 素朴な甘みで癒しを
箕面駅付近には、お土産屋さんが立ち並ぶ通りがあります。
その中でも箕面土産として有名なのが、「もみじの天ぷら」です。
見えるところで、もみじをあげているお店も多く、実際に作っているところを見ることができます。
約1300年前に箕面山で役行者が滝に映えるもみじの美しさを称えて、天ぷらを作り、旅人に振る舞ったのが「もみじの天ぷら」のはじまりといわれています。
実際にもみじを揚げた、かりんとうのような素朴な味のお菓子です。
もみじの形がかわいらしく、甘すぎないカリカリとした食感がおいしかったです。
箕面山を登った後の疲れた体に、もみじの天ぷらの素朴な甘さは癒されました。
箕面駅周辺にはベンチもあるので、休憩にもみじの天ぷらはいかがでしょうか。
箕面は自然が豊かな上に、修験道開祖である役行者のゆかりの地や修行場があるなど、歴史の深い町でもあります。
箕面を訪れた際には、滝道を歩いて心をリフレッシュするだけでなく、その歴史も学んでみませんか?