よくばりさんは笠間へGO! 神社!菊まつり!狐さん!全部体感
茨城県の笠間といえば稲荷神社!そう、日本三大稲荷のある場所がここ、笠間市です。
今回は、全国的にも知名度が高いけれども意外と知られていない歴史と楽しみ方を紹介します!
自分が実際に行っていると想像して、この記事を読んでみてください。感じるものが違うことでしょう。
この記事の目次
神社仏閣好き必見!人生一度は訪れたい日本三大稲荷 笠間稲荷神社
笠間駅から車で約5分進むと笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)に到着します。
笠間稲荷神社は、京都の伏見、佐賀の祐徳と並ぶ、日本三大稲荷のひとつです。
社伝によると創設は第36代孝徳天皇の御代、651年とされ、約1360年の長い歴史を有する由緒ある神社です。
笠間稲荷神社のご祭神は正一位という最高の位をもつ神様、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。
宇迦之御魂神は須佐之男命(すさのおのみこと)と神大市比売神(かむおおいちひめのかみ)の間の子であり、五穀豊穣・商売繁盛の神様として関東をはじめ、日本全国から年間350万人もの参拝客が訪れます。
この神社は、もともと胡桃の密林に稲荷大神さまがお祀りされていたことから、別名「胡桃下稲荷」(くるみがしたいなり)、また第十三代藩主・井上正賢公の一族に門三郎という人がいて、利根川流域を中心に功徳を施し信仰を広めたことから「お稲荷さんの門三郎」と親しまれ、いつしか門が紋にかわり「紋三郎稲荷」とも呼ばれるようになったようです。
本殿は国指定文化財に認定されていて、唐破風のうのけ通しには「波に泳ぐ龍」、梁には「中国の故事」、御拝といわれる社寺の堂や社殿の正面階段上にあるふきおろしの屋根には「三頭八方睨み龍」、本尊が安置されている内陣の外壁三方には「蘭亭流觴曲水の宴(らんていりゅうきょくすいのうたげ)」が細かく彫られています。
裏側からしか見ることができないので少々わかりにくいですが、足元にたくさんの狐さんが井戸端会議をしているので、目印にして探すと良いと思います。
その他にも、境内には樹齢400年にもなる「二株の藤」があります。
中でも拝殿側にある「八重の藤」は、1967年に県指定天然記念物に認定され、花の長さが1mにもなることがあるそうです。
満開になる5月ごろは、この花を見にたくさんの参拝客が訪れるほど見事に咲き誇ります!
日本最古の菊まつり!100年以上続く祭典で大河ドラマを振り返る!
笠間稲荷の菊まつりは日本で最も古い菊の祭典で、2016年で第106回目を迎えます。
1908年に先々代宮司の塙嘉一郎が、日露戦争によって荒廃した人々の心をなぐさめようと、神社に農園部を開園して始めたことが始まりです。
祭りは10月から11月の間行われ、笠間稲荷神社や門前通りなどを約1万鉢の菊花で彩ります。笠間市内の駅にはこの時期になると一部の菊がおかれ、秋の訪れとともにお祭りの開催を知らせてくれます。
徐々に菊が花開いていくため、菊まつりの見ごろなども駅を利用する際に確かめることができます!
神社境内は千輪咲き菊や懸崖(けんがい)とよばれる幹の先端部分が鉢縁よりも下にまで垂れ下がっている菊、参道では市内小、中、高などの生徒が栽培した鉢菊のお披露目や茨城県知事賞や笠間稲荷神社宮司賞などの菊品評会も行われています。
賞に輝いた菊の花はどれも大きく、美しい形と色をした素晴らしい菊からは製作者の想いと大変さを感じることができました。
菊についてあまり知らなくても、その力強さと綺麗さには目を奪われるものがあります。
菊人形祭りは、毎年大河ドラマで取り上げられた人物をモチーフにしており、今年は「真田丸」のお話について展示していました。
「今年は見逃した」という方!ご安心ください!毎年10月から新しい大河ドラマの展示をするので、ぜひ一度見に行ってみてください。
十匹十色の狐さん?歴史深~い仲見世通りでディープな歴史を体感!
神社の参道脇には多くの仲見世が並びます。
神棚や神祭具などの神具を始め、狸や招き猫、熊手などの縁起物、おいなりさんなどお土産をゆっくり見ることができます。
甘酒や茨城県産こしひかりを使った稲荷せんべいなども一年中売っていて、食べ歩きしながら参拝することもできます!
寒い元旦などは、神社内で飲む甘酒がより身にしみていつもよりも美味しく感じます。
神棚などは販売だけでなく施工もしており、町の人々の生活にも深く関わっているお店ばかりです!
お店の所々に、ひとつひとつ顔も姿勢も異なるお狐様がいて、まるで異世界へ誘うようなそんな不思議な雰囲気をも感じます。
境内と商店街の間には高さ10メートルほどの大きな鳥居がたっていますが、この鳥居は東日本大震災の際に立て直されたもので、本来の大鳥居は1990年に建立された御影石製のものでした。
参拝者の安全や費用を考慮した結果、鉄骨造りとなってしまったことは残念です。
しかし、現在は拝殿と同色の笠間朱色で塗られ、以前からここにあったように溶け込んでいます。
自然災害や風化によって歴史ある建築物が徐々に少なくなっていますが、そこに住む人々がいなくならない限り、文化と歴史は創られ継承されていくものだと、そう感じられる場所でした。
笠間稲荷神社に訪れたことのある方も訪れたことのない方も、新たな発見、新たな興味を持っていただけましたか?
稲荷神社では、自然豊かな和やかな雰囲気の中歴史を感じ、体感することができます。
元旦以外でも、自分の見方次第でより一層楽しむことができますよ!