丸岡のシンボルマーク「丸岡城」柴田勝豊が築いた天守閣で戦国時代へ
福井県坂井市の丸岡町と言えば地元の人から愛され続けている天守閣の「丸岡城」です。
丸岡城には織田信長の時代の深い歴史が眠っています。戦国時代の背景に触れ、一筆啓上の想いを感じ、昔にタイムスリップしてしまうような旅を紹介します。
この記事の目次
日本最古の天守閣 柴田勝家の甥が築いた福井「丸岡城」を堪能しよう
福井駅から約25分で丸岡駅に着きます。そこからから車で約15分いくと、山に囲まれて一段と高い位置に存在する「丸岡城」に到着します。
戦国時代の1575年に一向一揆の備えとして織田信長が柴田勝家に北ノ庄(現在の福井市)に築城を命じたのが始まりです。
勝家は甥の勝豊を、豊原に派遣し「豊原城」を構えましたが、翌年の1576年に「豊原」から「丸岡」に移り城を築いたそうです。
丸岡城は、現在の天守閣では最古の建築様式を持つ平山城で、風情ある城を堪能できる国の重要文化財です。
屋根は二重で内部は三階となっている丸岡城。
中に入ると当時を感じさせる「石落し」がいくつもありました。
敵が来た時に投げる石。戦う時代に、知恵を生み出し生き抜いてきたのだと、戦国の想いを強く感じることができます。
最上階では丸岡の景色を一望することができました。
城の全ての方向に窓があるので丸岡を360度見渡すことができ、当時は敵・味方の判別をよく行っていたそうです。
是非戦国の時代をこの場所で味わってみませんか。
丸岡といえば一筆啓上石碑 「日本一短い手紙の館」で心を豊かに
丸岡城の石垣に建てられている「一筆啓上石碑」の歴史はご存知でしょうか?
現在、手紙のお手本として知られる、
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥せ」
この手紙は、徳川家康の功臣が妻に宛てた手紙だそうです。
文中に出てくる「お仙」が初代丸岡藩主の本田成重であったことから、この手紙をモチーフに「一筆啓上賞 日本一短い手紙」が誕生しました。
丸岡城から徒歩3分の場所に「一筆啓上 日本一短い手紙の館」があります。
そこでは、毎年行われる手紙文コンクールの入賞作品を思い存分楽しむことができ、心を豊かにしてくれました。
わずか40文字の中に込められた喜・怒・哀・楽一人一人の想いが溢れた作品を読んで、あなたの「心」が温かくなるに違いありません。
是非この場所で「心」の声と向き合い「心」で体感して欲しいと思います。
「丸岡城」 所在地:福井県坂井市丸岡町霞町1-59
さくら名所百選の地「霞ヶ城公園」で澄んだ空気と丸岡の自然を味わう
さくら名所百選の地として知られる「霞ヶ城公園」。
「丸岡城」のすぐ隣に築城400年を記念して、1979年に造られました。
春には綺麗なみどりと桜のピンク、秋には紅葉の絶景が見れるそうです。
実際に公園を散策してみると、綺麗な池にお魚が泳いでいる風景を見ることができ、緑や自然、優しい音、優しい風を感じることができました。
「心がほっと癒される」そんな場所です。
公園内には、約400本のソメイヨシノが植えられています。
春になるとピンク色の桜で一面になるのだろうと胸が弾む思いで景色を眺め、満喫した散策になりました。
春や秋をめがけて「霞ヶ城公園」を旅してみてはいかがですか。
「霞ヶ城公園」 所在地:福島県二本松市郭内4丁目
国重要文化財 福井最古の民家「坪川家住宅」で昔にタイムスリップ
続いて丸岡城から車で約20分のところにある江戸時代初期に建てられた福井県内最古の民家「千古の家」で、昔の暮らしを感じてきました。
門をくぐった先には、江戸時代にタイムスリップしたかのような茅葺屋根のお家がずっしりと構えており、とても迫力がありました。
正面は入母屋造り。背面は寄棟造りの茅葺屋根。外回りは杉皮張りの壁に障子の白。
これらが清楚な美しさを見せているそうです。
国の重要文化財にも指定されており、全国的に貴重な民家の一つとされています。
そんな千古の家のすぐ隣にある「坪川氏庭園」は国登録記念物に指定され、広々としたお庭を堪能することができます。
敷地全体に、縦横に張り巡らされた水路の流れは、とても美しく、咲き誇る緑の葉や色とりどりのお花を見ながら自然を満喫できます。
戦国時代の丸岡にタイムスリップ。
歴史溢れるこの街で、自然を堪能しながら旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
戦国の世の中で、精いっぱい生きていた当時の人々の想いを肌で感じることができ、歴史を深く感じることがきっとできると思います。
「坪川家住宅」 所在地:福井県坂井市丸岡町上竹田30-11