岐阜養老に1300年伝わる孝子伝説 源丞内と共にお楽しみください
大阪から電車を乗り継ぐこと3時間半。
懐かしさを感じるローカル線に乗って静かな田舎風景の車窓を楽しんでいると像のようなずっしりとした山々が見えてきます。
あの親孝行の伝説が1300年間伝わっている養老に到着です。
今回は伝説にもある源丞内の親孝行を体感しましょう。
この記事の目次
養老駅を出ると主人公の源丞内が私たちを出迎える さあ始まる伝説旅
養老駅を出てすぐ。目の前に源丞内の像はあります。
老父を敬い大切にしていた源丞内は、毎日山に登り薪をとって売りながら老父を養っていました。
しかし、貧しいがゆえに老父が好むお酒を十分に買うことができませんでした。
そんな源丞内の親孝行な心が湧き出る水をお酒に変えたのでしょうか。
山奥でお酒の湧き出ているのを見つけました。
この像は、源丞内の伝説に感動された駒野の川瀬くらさんが1939年3月に建立されましたようです。
源丞内は腰にひょうたんを巻き付けています。
このひょうたんに湧き出ていたお酒を詰めて持ち帰ったと言われています。
足元には薪も見られることや、ひょうたんを両手で大切に抱えている様子から老父を大切に思い、老父に尽くした源丞内の様子感じられます。
また、源丞内の像の横には養老のモチーフであるひょうたんが皆様を歓迎しています。
ここからが伝説旅の始まりです!
源丞内の像
所在地:岐阜県養老郡養老町鷲巣1194-3
養老公園
所在地:岐阜県養老郡養老町高林 養老町高林1298‐2
町のシンボル・養老の滝 元正天皇も訪れた体と心で感じるお酒ミスト
養老駅から松風橋をはじめ、養老公園内の七つの橋を進むこと徒歩約45分のところにあります。
滝に向かって歩きながら滝を流れてきた水が下ってきている川を楽しむことができます。
各橋から見える川の様子は様々で、細くせらせらと流れている様子や、今にも途切れそうだが岩の間をすり抜け流れている様子滝に近づかば近づくほど明媚な山水を音とともに楽しめます。
また、秋には野村もみじ春は桜、夏は緑豊かな木々、冬は雪化粧をした木々など四季折々の景色が広がり写真撮影スポットとなります。
秋にはひょうたんをモチーフにしたイルミネーションが行われます。
ひょこっと出てきた滝はずっしりとしていて約30メートルの高さから流れ落ちています。
近くまで行くと孝子伝説で滝の水がお酒に変わり、そのお酒を飲んで若返ったと言われている滝の水しぶきを浴びて癒されてみるのはいかがでしょうか。
昔の詩人も、この滝のあまりの美しさに思わず詩を歌っていたようです。
滝川小右衛門惟一が撰文した歌碑が建てられています。
養老の滝
所在地:岐阜県養老郡養老町高林1298−2
源丞内を開基とした養老寺の境内 のぼりがつくる一本道の先にお墓
養老駅から養老の滝に向かって歩いて15分。
子どもたちの元気な声が聞こえる保育園の横にずっしりと構えている大きな鐘。
源丞内が開いた養老寺に到着です。
さらに滝に向かって川沿を歩いていくと、養老寺の境内に養老孝子伝説源丞内の墓という看板が見えてきました。
脇道はまるで源丞内が呼び寄せているかのようにのぼりで一直線の道ができていました。
ここが源丞内の墓です。たくさんの灯籠や歌碑に囲まれています。
孝子伝説の旅を楽しんだ後は、親孝行な源丞内のお墓の前で自分は親を、家族を大切にできているだろうかと少し自分と向き合い、源丞内を見習って大切にしようと気持ちを整えるのもよいかもしれませんね。
四季折々の表情を見せてくれる養老。
そんな養老に1300年伝えられている親孝行な源丞内の養老伝説。
身も心も内面からリセットされるような癒しを体感しながら、1300年の歴史と源丞内の親孝行の気持ちに触れ、ゆっくりと自分と向き合ってみる旅はいかがでしょうか?
養老寺
所在地:岐阜県養老郡養老町養老公園1276−1