桐生はおしゃれな文化財がたくさん カフェや記念館などおすすめ三選
桐生市には多くの建物が残っていますが、その中に洋を意識した建物もあります。
擬洋風建築の造りのものや昔の建物を使ってカフェを開いているところなど、今までとは違った桐生市の建物の雰囲気を感じてもらえる場所をご紹介します。
この記事の目次
重要文化財桐生明治館は喫茶店があり思わず長居したくなる文化財
桐生明治館は「旧群馬県衛生所」の名称で、国の重要文化財に指定されています。
1878年前橋市に衛生所兼医学校として建設されたのがはじめですが衛生所は建物の完成した翌年の1月には廃止され、医学校としての役目も1881年6月には終えたため、それから様々な用途に転用された1928年に相生村役場として移転されました。
小屋組は和風ですが、外観の装飾が洋風の典型的な擬洋風建物で、部屋割が両階とも左右対称のためかスマートな印象を受けます。
現在では昔使用されていた日用品や、桐生の縮緬機業会社の事業内容が展示されています。
一部スペースは喫茶店となっていますが、重要文化財の中で喫茶店を開くのは大変珍しいことだそうです。
蓄音機も設置されているため、常連の方はこの音を聞きに来るそうです。
喫茶店の椅子は織物作成に女性が使用した椅子を使っているので、是非実際に座って体験してみてください。
所在地 : 376-0011 群馬県桐生市相生町2丁目414−6
公式HP : 桐生明治館
桐生市重要文化財の絹撚記念館で鮮やかな色とりどりの糸を堪能
現在は「絹撚記念館」ですが、元は旧模範工場の事務所棟だった建物です。
1902年に全国6か所の模範工場の一つとして「模範工場桐生撚糸合資会社」が設立されました。
全盛期には現在のJR桐生駅南口の一帯に工場があったそうですが、現存している建物は、1917年に建設された事務所棟と附属する蔵のみとなっています。
2011年には改修に向けての調査が行われ、最も美しいとされた1934年の外観に復元し、現在に至っています。
現在は絹をはじめ、桐生市の郷土資料を展示しています。
桐生市の郷土資料ということで、織物だけではない古代からの桐生の歴史を知ることができるのがポイントです。
所在地 : 絹撚記念館
公式HP : 桐生市近代化遺産「絹撚記念館」
桐生にある国登録有形文化財のカフェ「ベーカリーカフェレンガ」
国登録有形文化財の旧金谷レース工業㈱工場・事務所は、「ベーカリーカフェレンガ」としてカフェを運営しています。
伝統的な建物の再利用です。
1919年に建築された桐生に現存する唯一のレンガ造りでノコギリ屋根工場だそうです。
事務所棟は1931年に建築されたので、2つの時代の建築の違いを楽しめます。
ノコギリ屋根がシンボルのカフェメニューにはノコギリ屋根をモチーフにしたものがいくつかあります。
是非注文してみてください。
一番人気はノコギリ屋根のフレンチトーストで、テイクアウトもできます。
フレンチトーストは、程よい食感で甘すぎないので、甘い物が苦手な方にもおすすめです。
他にもたくさんのパンや飲み物が用意されていますので、散策の足休めに是非お立ち寄りください。
所在地 : 376-0053 群馬県桐生市東久方1-1-55
公式HP : ベーカリーカフェ レンガ
いかがでしょうか。
桐生市には昔からの伝統産業によって栄えた建物や工場が有名ですが、洋を感じるような歴史的なスポットまで、様々な種類のものを見ることができます。
洋の建物の魅力も和の建物の魅力も感じられます。