桐生市に沢山ある文化財を巡ったら思いっきり温泉でゆっくりしよう
重要伝統的建造物群保存地区には多くの文化財が残っていますが、ここではそれ以外の桐生市に残っている文化財や温泉をご紹介します。
なかには実際に織物を体験したりできる場所もあり、五感で楽しむことでより記憶に残る思い出を作れること間違いなしのスポットです。
この記事の目次
国登録有形文化財 電車を降りたら可愛らしい西桐生駅舎がお出迎え
西桐生駅は実は国登録有形文化財に指定されています。
駅舎が文化財だなんて、さすが歴史のある街ですね。
この建物は1928年の上毛鉄道開業時から使用されている駅舎です。
レトロな面影を求めて、映画のロケ地にもなっています。
鉄板葺の木造平屋建で、中央改札場がマンサード屋根というものになっています。
マンサード屋根は両側に二段階で勾配をつけ、内側の角度をきつくしたもののことを指し、これが西桐生駅の目を引く特徴となっています。
駅の内部に入ってみると、至る所にピンクを使用していて、統一感があり、とても可愛らしさを感じることができます。
電車を降りたらすぐ始まる歴史旅をご堪能ください。
所在地 : 376-0046 群馬県桐生市宮前町2丁目1−33
国登録有形文化財 織物のことを学ぶ・体験する桐生織物会館旧館
桐生駅から徒歩5分ほどのところに、この桐生織物会館旧館はあります。
桐生織物会館旧館は1934年に桐生織物向上のため設立された桐生織物同業組合の事務所となっています。
外壁はスクラッチタイル張で屋根は青緑色の日本洋瓦葺、二階窓にはステンドグラスを用いた洋風の外観です。
現在は桐生織物記念館として一般公開されています。
桐生織は7つの製織技法が1977年に伝統的工芸品の指定を受け、製品の多彩さや、過去から現在への織物の移り変わりを展示しています。
機械も時代を経て進化していて、織物だけではなく使用される機械のことも詳しく展示されています。
ドレスのような織物も輸出全盛期のものとして展示されていて、織物の幅の広さを感じます。
一部ではありますが、実際に織物体験をすることもできます。
所在地 : 376-0044 群馬県桐生市永楽町6−6
群馬県桐生市唯一の温泉 自然に囲まれた梨木館で一休みしましょう
梨木温泉は1880年から湯治場として営まれ始めました。
湯治場として栄えたということで、温泉は食塩と炭酸を含んだもので、神経痛やリウマチなどの効能があります。
温泉は少し茶褐色ですが、それは鉄分を含んでいるからだそうです。
温度が高くないため、長い間ゆっくりと浸かることができるのも特徴の一つです。
また梨木館では名物のきじ料理を頂くことができます。
きじは高級食材で希少価値があり、A5ランクの和牛より値が張るそう。
そのような珍しい料理に舌鼓を打つことは、なかなかできない体験です。
「何もないところで何もしない贅沢」と梨木館さんも謳っているように、周囲に外灯すらない豊かな自然に囲まれた旅館で、ゆっくりと温泉に入って過ごす至福の時はなにものにも代えられません。
所在地 : 376-0143 群馬県桐生市黒保根町宿廻285
公式HP : 梨木館
桐生市には織物や商業、またそれを支える癒しが共存する場所。
多くの文化財や寺社を見て、沢山動いて思い出を作ったら、温泉でゆっくり体を癒してみてください。
多くの自然に囲まれた桐生でゆっくりしたら、身体もきっと喜んでくれます。