群馬の重伝建地区 桐生で文化財や伝統工芸品に触れる おすすめ3選
群馬県の重要伝統的建造物群保存地区「桐生本町」の近くには歴史的建造物に根付く文化や伝統が溢れています。今回は実際に体験した桐生の文化や伝統を中心にご紹介します。
この記事の目次
今も地に根付き文化を紡いでいる桐生市指定重要文化財「矢野園」
![〈写真01_alt:矢野園のキリンビールの看板〉]()
矢野本店店舗とその蔵は市指定の重要文化財になっています。
この店舗は大正時代に作り替えられたもので、キリンビールの看板が目を引きます。
ご主人がとても親切な方で、歴史を知りたいという話をすると、店舗の記事や店内を案内していただけました。
店内には昔使われていた看板がいたるところに飾られていて興味深い内容を拝見できます。
またお店に来ただけでは一見わかりませんが、2階にはお部屋があり、窓から隣接する建物を見回せます。
普段は使われていないそうですが、予約制で一年に数回開放して、食事を提供しているそうです。
もともと近江の商家だった方がこのお店を開いたことに由来して、メニューは近江牛を使用したものや近江を感じるメニューが入っているんだとか。
お店には喫茶店も併設されているので、一休みしたい方も是非気軽に訪れてみてください。
所在地 ： 376-0031 群馬県桐生市本町2-6-30
公式HP ： お茶の矢野園
気さくなご主人のいる岩秀織物で桐生名産絹織物に触れてみましょう
![〈写真03_alt:岩秀織物の織物機①〉]()
桐生で今も織物を製作しているお店「岩秀織物」を紹介します。
部屋にはいくつもの機械が並んでいて、実際に機械を動かしながら説明いただけるので、それぞれの機械がどのような役割で織物を創り上げるのか確認でき、仕上がるまでの工程を楽しめます。
糸をセットしたまま自動で動く機械は、糸がなくなると自動的に動きを止める為、止まる頃にまた起きて作業を進めるそうです。
手織りの時代と比べるとやはり技術の進歩を目の当たりにします。
今回は特別に機械のスイッチを入れさせていただきましたが、歴史に触れると思うとそれだけでとても緊張しました。
ご主人はとても気さくな方で、質問にも快く答えてくださり、普段作っているものを見せてくれました。
岩秀織物で作られた製品をお得に販売しているので、桐生にお越しの際は是非お立ち寄りください。
所在地 ： 376-0053 群馬県桐生市東久方町2丁目1−43
国指定重要文化財「阿弥陀如来像三像」を桐生の青蓮寺まで見に行こう
青蓮寺は全国に沢山ありますが、桐生の青蓮寺は1575年に、大田金山城主由良成繁によって現在の太田市から桐生市に移建されたとされています。
この青蓮寺は源氏の正統を示す由緒ある寺院であったために、それを主張する由良繁は新たに治めるこの地に青蓮寺と名をもつ寺を建立したかったためと考えられています。
重要文化財に指定されているのは青蓮寺に入ってすぐ左手にある「阿弥陀如来像三像」です。
こちらは鎌倉時代以降に盛んに作られた信州善光寺の極秘本尊を模したとされるもので、金銅製の阿弥陀三尊立像です。
よく阿弥陀像の後ろにある後光を示す光背は既に失われていますが、台座も含めて鎌倉時代中期に製作されたという貴重な像です。
時宗の寺院であるということで、開祖である一遍の像もありました。
所在地 ： 376-0054 群馬県桐生市西久方町1丁目10-11
公式HP ： 時宗 青蓮寺
群馬県桐生といえば、重要伝統的建造物群保存地区「桐生本町」のノコギリ屋根などが有名ですが、街並みだけではなく地に根付き発展してきた商業や産業を実際に体感しませんか。
喫茶店や伝統産業見学や体験などもあり、色んな経験ができる桐生を満喫しましょう。
