ロマン心をくすぐる 大正の風情あふれる蓮馨寺・大正浪漫通り周辺
歴史的建造部が並ぶ埼玉県川越の大正浪漫通り。「おびんずる様」と小江戸七福神「福禄寿」のいる蓮馨寺、ご利益たくさんのパワースポット川越熊野神社。さまざまな時代を楽しめる映画のロケ地にも大人気の蓮馨寺・大正浪漫通り周辺の見どころをご紹介します!
この記事の目次
川越の大正浪漫通り 国の有形文化財「川越商工会議所」の魅力とは
小江戸の蔵造りの街並みから一つ奥の道へ足を運ぶと、江戸時代から大正時代にタイムスリップ!本川越駅から徒歩約10分のところにある映画やドラマの撮影に使われる「大正浪漫通り」には、石畳の道が広がり趣のあるお店が並んでおり、映画のワンシーンを切り取ったような情景を目にすることができます!
さらに蔵造りの街並みから歩いて浪漫通りに入ると、まず出迎えてくれるのが貫録のある「川越商工会議所」!もともとは旧武州銀行川越支店だったそうで1928年に建設されました。パルテノン神殿を感じさせるこの建物は国指定有形重要文化財に指定されていて、建物全体の意匠はルネサンス・リバイバル様式、柱はドリス様式、玄関はバロック風と見どころがぎゅっと詰まっています。江戸から大正へ。ギャップのある小江戸川越を楽しみいただけるのではないでしょうか。
徳川家の貴重な家紋が川越に!招徳人望の神・福禄寿もいる寺 蓮馨寺
「さわってなでるとすぐよくなる」といわれている「おびんずる様」と、小江戸川越七福神第五番目の「福禄寿」が祀られている「蓮馨寺」(れんけいじ)。本川越駅から徒歩で約8分の蓮馨寺は室町時代1549年に創設したといわれ、浄土宗の信仰が厚かった徳川家により「関東十八檀林(18寺ある僧侶の大学)」の一寺とされたそうです。それにより、徳川家の家紋で絶対的な権力をもつ葵紋(あおい)を揚げる事を許されたと伝えられています。当時は川越城主でも寺の前を通る時は旗を倒し黙礼していたんだとか。
本堂の横には真っ赤なおびんずる様が鎮座していて、直接体の部分を触ると病がなおり、頭をなでると頭がよくなる、なんていわれています。
福禄寿神は長寿、招福、方位除け、商売繁昌などのご利益があるといわれています。徳川家とゆかりのある蓮馨寺、たくさんのパワーをいただきにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
楽しめる大人気スポットがあふれる 開運と縁結びの川越熊野神社
安室桃山時代1590年に蓮馨寺の紀州熊野を勧請したことが始まりといわれている「川越熊野神社」。本川越駅から徒歩で約8分のこの神社は開運・縁結びの神様としてたくさんの人に愛されています。小さな熊野神社の境内は見どころが詰まっています。
ご利益は財運「厳島神社(銭新い弁財天)と宝池」。厳島神社例祭日にあわせて川越銭洗弁財天が再興しました。蓮馨寺の一部だった熊野神社は正式には「狐峯山 宝池院 蓮馨寺」というそうです。その名の通り宝池が蓮馨寺にもあり、現在は宝池と水源が同じの井戸で水を引いて復活させたのだとか。この宝池の清水で金銭を洗うことによって不浄の垢が清められ福銭になるといわれています。
産業のご利益がある「加祐稲荷神社」や火防のご利益がある「秋葉神社」、足踏み健康ロードや運試しの輪投げなどまだまだ見どころがたくさんある川越熊野神社にご利益を授かりに訪れてみてはいかがでしょうか。
歴史好きにはたまらない!本物の兜や刀に触れられる川越歴史博物館
川越熊野神社の裏門から徒歩約5分。多くの重要文化財がそろう喜多院に向かって歩いていると、川越歴史博物館が見えてきます。歴史好きにはたまらない縄文時代から戦国時代、また忍者が使っていた手裏剣などが展示されています。館長が文化財保護の立場で、親子三代で集めたという多くの展示品はどれも大迫力です!写真撮影もできるので、実際に本物の兜をかぶらせてくれたり、刀などを触らせてくれたりと他の博物館などでは体験できない貴重な時間を過ごすことができます。
一番の見どころは、3階の武具と甲冑(かっちゅう)のエリア!戦国時代を中心に馬の鎧まで様々な種類の本物が展示されていて、「独眼竜正宗」のドラマに使用した鎧まであるそうです。多くの鎧に囲まれ、どこかピリッとするようなリアルな歴史体験ができます!
他にも手裏剣や火縄銃など貴重な文化財が多く残る川越歴史博物館。館長さんとお話しをしながら歴史を感じる貴重な体験をしてみてはいかがでしょうか。
江戸から大正まで様々な風情を感じることのできる小江戸川越。歴史のロマンをくすぐるスポットから、パワースポットまで見どころ満載の蓮馨時・大正浪漫通り。ぜひあなたも大正浪漫通りで映画のヒロインの気分を味わってみてはいかがでしょうか。