レトロな商店街や市場が残された マグロと関係の深い三崎旅のすすめ
神奈川県「三崎」と聞くとマグロや海鮮を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。神奈川県の南東にある三崎は昔から日本でも有数のマグロを扱っている港です。今回はそんな三崎を散策しながらまぐろを味わう旅を紹介します。
この記事の目次
海風が気持ちいい海沿いを歩きながら三崎港の深い歴史を探りましょう
三崎は港としてとても適した場所で、早くから沖合漁業や沿岸漁業として発達してきました。1870年前後からはまぐろ類の水揚げで全国有数の遠洋漁業基地として知られるようになりました。そして三崎に初めて魚市場ができたのが1922年です。戦時中は漁師や仲買人が兵隊として出兵により港の活気は失われましたが、戦後にはマッカーサーの命令で漁船をどんどん作り、再び三崎は息を吹き返しました。1955年頃には冷凍機能を備えた冷凍船が完成し、まぐろを冷凍することができるようになったため、更に遠くまでまぐろを獲りに行けるようになりました。この流れに伴って市場も規模や機能を一新し大きくリニューアルをしました。1994年にはさらなる発展を目指し新港魚市場を設立し、現在はこの市場が使われています。
三崎の海沿いにはたくさんの船が並んでおり、船の近くで一服している漁師さんなども見かけます。このように漁業で発展をしてきた三崎の町にとって、今でも海やまぐろは欠かせないものとなっています。
歴史を見てきた老舗「紀の代」で美味しいマグロをいただきましょう
三崎港周辺を歩くとマグロと書かれた暖簾がおいてある飲食店をたくさん見かけます。三崎港周辺は漁業のおかげで商業が発達し、今でも続いています。今回は歴史の長い、美味しい海鮮が食べれる「紀の代」をご紹介します。紀の代は明治5年創業の老舗です。昔から三崎の魚介を扱うからこそ新鮮でおいしいマグロや魚介のメニューが並びます。またマグロつみれ汁をはじめとしたマグロの珍しい料理も楽しめます。
店内はとてもきれいで、座敷の席からカウンター席まで、いろんな席が用意されています。席数はそこまで多くないので、休日のお昼時は並ぶかもしれませんのでご注意を。
トロトロ丼は部位や味付きが異なる4種のマグロが乗ったどんぶりです。味のバランスがちょうど良く、舌の上でとろけるような美味しいまぐろが味わえます。
まるで昭和時代にタイムスリップしたような日の出通り商店街の魅力
次に実際に三崎のレトロな景色を探しに出かけましょう。今回紹介するのは京急バス日の出バス停から歩いてすぐのところにあるのが日の出通り商店街です。商店街には近年にできたお店もありますが、古くから建っているような木造の建物、どこか懐かしい駄菓子屋さんや本屋さんもあります。
また三崎は土地形成の影響で、海辺から少し離れると、標高が高くなります。なので、商店街から内陸に向かっての細い道は坂だったり階段だったりすることが多いです。そんな道を見つけたらぜひ上の方まで登ってみましょう。上まで登りきると海に港に商店街にといった三崎の風景を見渡すことができます。場所によって景色も変わるので、いろんな階段に登ってみましょう。
「うらり」でおいしいマグロをご家庭へのお土産にいかがですか?
三崎の新鮮なまぐろやお魚をお土産にいかがですか?そこでオススメなのが三浦市の産直品売り場「うらり」です。三崎港周辺の海岸沿いどこにいても見つけることができるくらい大きなコンクリート製の建物の中にあります。建物の1階はまぐろをはじめとした魚介類で2階は地元で採れた野菜類の市場となっています。野菜売り場にはその野菜の特徴を生かしたレシピがあわせて紹介されているので、とても便利です。
他にもパン屋さんやカフェも入っているので、休憩するのにももってこいの場所です。2階のテラス席で海風を感じながら対岸の城ヶ島を眺めながらリラックスした時間が過ごせます。
神奈川県三崎港周辺には寿司やマグロ丼などの人気メニューから、まぐろラーメンなどの創作料理など、様々な調理法でまぐろをいただけるお店が並んでいます。日帰りで来れる距離ですので、是非新鮮なまぐろを求めて三崎港まで旅してみてはいかがですか。