偉大な自然の力で作り上げたロマン溢れる島「城ヶ島」の魅力とは
神奈川県 三浦半島の南に位置する「城ヶ島」は度重なる隆起と波の浸食によって生まれた島です。偉大な自然の力で生まれた城ヶ島は今もそのまま自然の力を感じられる場所が多くあり、たくさんの人を魅了している島です。今回はそんな城ヶ島の歴史旅を紹介します。
「雨はふるふる城ヶ島の磯に」文豪・北原白秋にも愛された城ヶ島
京浜急行線の三崎口駅からバスで15分ほどのところにある三崎港に立つと緑を背景に建物が並ぶ島が正面に見えます。これが「城ヶ島」です。
城ヶ島は詩人北原白秋が「城ヶ島の雨」の情景でロマン溢れる島として名を知られました。三崎からは城ヶ島大橋を渡ると城ヶ島に上陸できます。
1960年に開通して以来たくさんの方が利用してきましたが、城ヶ島大橋ができる前は城ヶ島渡船「白秋」で海を横断し、城ヶ島まで渡っていました。現在でも城ヶ島渡船「白秋」は運行していますので、当時の情景を味わうなら渡船で移動することをおすすめします。
鎌倉時代には源頼朝が城ヶ島へ何度も来遊したことも記録に残されています。
当時余興として楽しまれた笠懸が開催された「遊ヶ崎」、源頼朝の侍女がお酒に酔ってしまったことからつけられた「酔女ヶ浜」など、城ヶ島の地名からもその歴史を伺えます。
波が押し寄せて姿を変えた城ヶ島の「馬の背洞門」で自然の威力を体感
馬の背洞門城ヶ島公園の駐車場から徒歩約25分ほどで到着します。
背の高い草木や急な斜面があるので履き慣れた靴をおすすめします。
「馬の背洞門」は波や台風の力で岩石を削らてできたと言われています。今も波は絶え間なく押し寄せてきて、馬の背洞門を削り続けているのだと考えると、自然の偉大さを感じずにはいられません。
馬の背洞門の足下はもともと海面下にありました。しかし関東大震災の時に岩礁があがり、今のような形になったと言われています。
同じように海水浴で親しまれている馬の背洞門周辺の海岸も、今は岩礁が多く露出しています。自然は偉大ですね。
自然がそのまま残る神奈川県「城ヶ島」、詩人北原白秋が「城ヶ島の雨」の情景にし、ロマン溢れる島として知られる「城ヶ島」はいかがでしたでしょうか。偉大な自然の力でつくり上げた城ヶ島の地形や歴史を是非現地を訪れ、実際に体感してみてください。