日本の歴史の魅力と癒しが詰まった吉野でリフレッシュしませんか?
日本家屋や古民家が並び、どこか懐かしさを覚える吉野山。
吉野山の中でも観光客やお店が多く賑わいを見せる中千本エリア。
この中千本エリアは、山の上にある金峯神社と吉野駅との間に位置していますので、
みなさんが必ず行き帰りに通る場所です。
中千本エリアには、吉野葛の名店をはじめとする歴史好きなら1度は訪れたいスポットが満載です。
そんな誰もが楽しめる吉野の中千本をご紹介します。
この記事の目次
名だたる歴史人物ゆかりの世界遺産で歴史を感じる!吉水神社!
世界遺産である「吉水神社」には、日本住宅建築史上最古の書院があります。また、この書院は非常に歴史深いです。
まず、源頼朝の追手から逃れた源義経らが弁慶らと共に隠れて住まいとしていました。
時代が進むと、後醍醐天皇が南朝の皇居としていました。また、現在残る唯一の南朝の行宮だそうです。
桃山時代には、豊臣秀吉が吉野で盛大に花見をし、吉水神社に数日滞在し本陣としたそうです。
歴史上の人物達にゆかりのあるこの書院の中には、彼らの遺品や宝物が展示されています。中でも注目していただきたいものがあります。
それは、日本絵画史上最大の画派である狩野派の襖絵です。迫力満点で今にも動きだしそうな襖絵に圧倒され、見入ってしまいます。
ぜひ、実際にみなさんの目で素晴らしい襖絵をご覧になってください。
また、音声の解説が流れている為、わかりやすく書院の中を見てまわる事ができます。この吉水神社、必見です!
吉野のシンボル!世界遺産「金峯山寺蔵王堂」で異世界な空気を感じて
吉水神社から吉野駅方面へ真っ直ぐ進むと徐々に姿を現すのが、吉野のシンボルでもある世界遺産「金峯山寺蔵王堂」です。
本堂は、非常に大きく敷地も広くインパクトがあります。吉野山のシンボルと言われるだけあり、堂々とした風格と佇まいに感心してしまいます。
本堂の蔵王堂には約7mもある日本最大秘仏本尊蔵王権現の3体が安置されています。普段は決して見ることができませんが、平成25年から10年間は毎年1ヵ月間、特別にご開帳されるそうです。
少し足を休めたい時は、「中井春風堂」で本物の吉野葛でホッと一息癒されて
蔵王堂のすぐ側にある、オシャレなお店は吉野本葛専門のお店「中井春風堂」です。
どれを頼むか迷ってしまいますが、やはり「葛きり」がおススメです。このお店では注文が入ってから調理してくださるので、できたてを味わうことができます。
また、実際に調理をしているところを見ながら、葛についてお話もしていただけます。葛について知識を得てから食べると、より美味しく感じられます。
ここの葛きりは、葛粉と水のみで加熱し調理しています。また、本来の葛とは温かい食べ物で、賞味期限はなんと驚きの10分だそうです!
その理由は、冷えてしまうと葛粉と水に分裂してしまうからだそうです。
このシンプルな調理法ですが、美しい透明感とお箸で持つだけでわかるモチモチとした弾力はまさに芸術です。黒蜜で食べると、優しい繊細な甘さと舌触りの良いツルッモチッとした食感に頬が落ちそうになります。
また、店内の奥には大きな窓があります。その窓からは吉野の雄大な自然が、まるで絵画のように広がっています。この景色を独り占めできるカウンター席の特等席があります。
素晴らしい景色を見ながら本物の葛の美味しさを味わえるのは吉野の「中井春風堂」だけです。ぜひみなさんも吉野に訪れた際は、足を運んでみてください。
日本最古のケーブルカー「吉野ロープウェイ」で吉野の四季を楽しんで
吉野駅へ降りるために下って行くと、吉野山と吉野駅を繋ぐケーブルカーがあります。
このケーブルカーは昭和4年から現在もずっと現役運行しているそうです。
コロンとして可愛らしい姿のケーブルカーに乗車すると、乗り心地は快適でレトロな雰囲気を楽しめます。「ジジジジ…」と音を鳴らして運行するのも愛らしいです。
車内からの景色は、四季折々の吉野山の自然豊かな景色を楽しむことができ、非常に気持ちがいいです。そんな風情溢れる日本最古の「吉野ロープウェイ」で景色を楽しみながら、吉野を締めくくってみてはいかがでしょうか?
吉野には日本史上有名な人物が訪れた地や、狩野派の襖絵、名品「吉野本葛」など日本の歴史と魅力が詰まっています。また、歩いているだけで自然の豊かさを感じリフレッシュさせてくれます。
歴史と癒しが溢れる吉野には今回ご紹介しきれなかったスポットがたくさんあります。
ぜひ、みなさんも吉野へ癒しを探しに行かれてみてはいかがですか?