HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

HISTRIP MAGAZINE icon HISTRIP MAGAZINE

田舎と都会の要素をあわせもつ自由都市~大阪にも世界文化遺産を~

  • 百舌鳥・古市古墳群が、大阪初の世界文化遺産になるかもと、ニュースなどで取り上げられていたのも記憶に新しいと思います。
    惜しくも今回は残念な結果になりましたが、堺市はいま観光都市として全国に堺の歴史的な良さや文化を伝えようと奮闘しています。

    また、堺は仁徳天皇陵で取り上げられることが多いですが、それ以外にも魅力的な古墳や建造物も多くあります。
    私が実際におすすめしたいと思ったスポットをご紹介します。

     

     

    堺 百舌鳥駅から歩いてすぐ!手づくりパン工房の「ロアール」

     

    ロアール

    電車に乗って百舌鳥駅に到着。駅から徒歩すぐの場所。堺市を満喫しようとする前に、まずは朝ごはんにでも寄ってほしいのがロアール。黄色い看板に大きな「ロアール」の文字が見え、店内に入ってみると、たくさんの種類の美味しそうなパンが並び、焼きたての甘いにおいに包まれていました。

     

    ロアールのパン

     

    その中でも特に目に留まったのは、御陵にちなんだオリジナルのパン。
    これがまた昔ながらの素朴な味わいで、旨い!(秘)平日、数個限定の仁徳天皇陵の形をしたカレーパンもあるそうです。出会えた人はラッキーかも!

     

     

    所在地:591-8036 大阪府堺市 北区百舌鳥本町1丁2

     

     

     

    サイクリングで堺の日本最大古墳「仁徳天皇陵」を散策しましょう

     

    百舌鳥駅からロアールとは反対側の方向にある仁徳天皇陵。
    ここからは百舌鳥駅すぐのところでレンタルサイクルをして、堺市散策することをおすすめします。

     

    仁徳天皇陵

    百舌鳥駅から御陵通りを進んで見えるのが、仁徳天皇陵の正面部分で実は、宮内庁が仁徳天皇陵を管轄しています。
    間近で仁徳天皇陵を見れたというだけでも堺に来る価値があると思います。

     

    上から仁徳天皇陵

    上から見たい方は、堺市市役所の展望台がオススメです!歴史の教科書でおなじみの仁徳天皇陵は、日本最大の古墳です。

     

    仁徳天皇陵の外周

    自転車で周りを一周するだけで様々な想いや歴史のつまった碑なども見ながら、古墳の大きさを実感することができるでしょう。

     

     

    所在地:堺市堺区大仙町

     

     

    いたすけ古墳~手を叩くと、森林の中から野生のたぬきが顔をだす

    百舌鳥駅から南に徒歩10分程のところにある、いたすけ古墳。
    古墳のまわりは池で囲われているいたすけ古墳の醍醐味は、野生のたぬきが見られるところ!

     

    遠目のたぬき

     

    池を挟んで、古墳の森林にむかって手をたたくか、ビニール袋をシャカシャカと音を鳴らしてみます。すると、エサがもらえると思ったたぬき達がひょこっと顔を出してくれる。私が訪れたときは4匹でしたが、多い時では10匹くらい姿を現すそうです。
    近めのたぬき

     

    所在地:591-8036 大阪府堺市北区百舌鳥本町3丁目

     

     

     

     

    堺で有名なお食事処、花茶椀にしかないオリジナルの「古墳カレー」

    そろそろお昼でお腹が空いてきたころに訪れるべき花茶椀。花茶椀は、外観が普通の民家を改築したような造りをしたお食事処です。百舌鳥駅といたすけ古墳の間にあって、百舌鳥駅から徒歩約3分。

     

    花茶椀

     

    花茶椀の良さは、人!情報!味!このお店を女性一人でされている店長さんはとても気さくで、おしゃべり大好きの方で、その場にいるお客さんをも巻き込んで楽しませてくれます。またこの方は堺百舌鳥歴史探検隊の会長をされており、最新の堺の情報を教えて下さいます。

     

    古墳カレーかたどり

     

    古墳カレー

     

    ここにしかないオリジナルの古墳カレーを食べて、午後からの堺散策をより良いものにしましょう!

     

     

    所在地:大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2-265

     

     

     

    千利休屋敷跡~安土桃山時代の茶人・千利休と間接的に触れ合える

    千利休屋敷

     

    国道26号線から一本外れた細い通りに入ると周囲とは雰囲気のまったく違う場所を発見できる、それが千利休屋敷跡。わび茶を大成した千利休が生まれた屋敷跡と、実際に利休が、茶の湯に常用していたといわれる椿井があります。この井戸の屋形は、千利休が材木を一つ一つ手に取って吟味して再建した金毛閣の古材を用いているそうです。

     

    井戸の屋形

     

    風景や形は変われど、当時から変わらない土地や物に触れ合って、千利休をしのぶ時間をここで味わうのも非常に良いですね。

     

     

    所在地:590-0958 大阪府堺市堺区宿院町西1-17-1

     

     

    公式HP:千利休屋敷跡

     

     

     

     

    個人的に堺エリアを取材して感じたことは「堺市はまだまだ発展途上地域だ」ということです。仁徳天皇陵を世界遺産登録しようと堺の人々が、堺を盛り上げ、活性化させようとしています。
    一方、とはいいつつ昔からの伝統や歴史、思いが地域に根付いていていい意味でも、独特の雰囲気があると感じました。
    例えるならば、都会と田舎の融合。これから堺がますます、古き良き部分を残しつつ、新しくなっていくことに期待したいと思います。