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播磨の小京都 江戸の街並みが残る「龍野」を散策してみませんか?

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    ワンマン電車に乗り、山を抜けるとそこには田園と山々が広がる景色が。 駅から少し歩いて、揖保川(いぼがわ)を超えて行くと、どこからか醤油の甘辛い香りが漂ってきます。その先にはどこか懐かしさの残る閑静な城下町が・・・。今回は、播磨の小京都と呼ばれた龍野の魅力を紹介します。

     

     

    揖保川から見る景色

     

     

     

     

    播磨の小京都、江戸の街並みが残る龍野城と周辺を歩いて行くと…

    播磨の小京都、江戸の街並み が残る「龍野」を散策してみませんか?

     

    「播磨の小京都」とも呼ばれている龍野。街の区画や道幅は江戸時代から変わっておらず、閑静な城下町にタイムスリップしたようです。この竜野はうすうち醤油に代表される産業の街でもあります。

     

    うすくち龍野醤油資料館

     

    うすくち龍野醤油資料館では、天正15年から鋳造を開始した龍野の醤油に歴史をたどる資料や品々が展示されています。館内では醤油の歴史に関するビデオが上映されていたり、醤油蔵が再現されていたりするので、どうして龍野の地で醤油が作られるようになったのかをはじめ、龍野の醤油について、わかりやすく、深いところまで知ることができます。龍野の街を発展させた醤油について知ることで、龍野の旅がもっと充実したものになること間違いなしです!

     

    龍野城

     

    鶏籠山(けいろうざん)の山城と山麓の平山城の2期に分かれている龍野城。本丸御殿をはじめ、白亜の城壁などが復元されています。本丸隅櫓(ほんまるすみやぐら)の奥には鶏籠山山頂の龍野古城への登山道もあります。山登りが好きな方は30分ほどで登れるので、登ってみるのもおすすめです。

     

     

     

    高校生発案!饅頭や素麺など、龍野の名産が詰まった「龍北工房」

    高校生のアイデアが詰まった龍北工房

     

    一息つきたい時にぜひ訪れたいのが「龍北工房」。地元龍北高校の定時制商業科高校の生徒たちによって運営されている龍北工房では、龍野の名産品を使った料理を味わえたり、うすくち醤油饅頭作り体験や陶芸教室も開催されています。お土産としても人気なうすくち醤油饅頭ですが、出来立てはなかなか食べられないもの。地元の方に教えてもらって作った、出来立てのうすくち醤油饅頭をぜひ味わってみてください。醤油の香りがほのかに香る生地と、甘いあんがクセになる一品です。地元の全面バックアップの元、龍野の高校生だからこそわかる龍野の魅力をいっぱい詰め込んだ龍北工房で、名物をみて、食べて、感じて。ただのひと休みでは終わらない、素敵な工房にぜひ訪れてみてください。

     

     

     

    揖保乃糸のふるさと、龍野おすすめに地元の食材を使った優しい素麺

    :龍野の名産品がたくさん詰まったにゅう麺

     

    そうめん揖保乃糸でも有名な龍野。龍野城下町を訪れて、お昼ご飯を食べる際にはぜひ立ち寄っていただきたいところが「そうめん処 霞亭」です。笑顔が素敵な夫婦が営んでいるお店は、親戚のお家に訪れたような安心感があります。ここでぜひ注文していただきたいのが「霞亭にゅうめん」です。名産である梅を使用しお店でつけた梅干をはじめ、シイタケ、三つ葉、アナゴ、湯葉、錦糸卵がのった、贅沢なそうめんです。うすくち醤油をだしに使用し、注文を受けてからゆではじめるので、こしのある麺をいただくことができます。あたたかいにゅうめんと、優しい醤油のつゆにほっこりして、ついつい長居してしまいそうです。

     

     

     

    ハイキング気分で!龍野の由来にもなった野見宿禰神社から望む絶景

    自然があふれる山道の先にある野見宿禰神社

     

    龍野城の近くにある山道を歩いてみてください。そばを小川が流れ、周りは木々に囲まれた山道です。運が良ければ野生の鹿も姿を見せます。山道を歩いていくと先が見えないくらい急な階段が現れます。足元に気をつけながら階段を上っていくとたどり着くのが「野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)」。実はこの地で病没した野見宿禰(のみのすくね)の墓を建てるために人々が野に立ち(立つ野)、手送りで石を運んだ光景が、「龍野」の地名とされています。

     

     

     

    野見宿禰神社から見る絶景

     

    この野見宿禰神社からは龍野城下町を一望でき、赤穂や姫路のほうまで見ることができる絶景ポイントです。苦労して登ったからこそみることができる景色。龍野に来た際にはぜひ訪れていただきたい場所です。

     

     

    名曲赤とんぼが生まれた街、龍野の「童謡の小径」で思い出すあの頃

    童謡の小径

     

    龍野といえば、有名な動揺「」の作者である三木露風(みきろふう)の出身地であり、街にはそれにちなんで、壁やマンホールにも!多くの赤とんぼを目にします。動揺の街としてもしられる龍野には、「童謡の小径」が。ちょっとした山道を抜けていくとその道中に童謡とその歌碑があります。近づいてみるとどこからか音楽が流れ始めます。童謡は全部で7つ。昔懐かしい子供時代がどこからか浮かんできそうです。
    龍野の城下町

     

    播磨の小京都とも言われた江戸の閑静な城下町の懐かしさが残る龍野の街。地元の人が守り続けた、都会にはない落ち着きは、ぜひ歩いて感じていただきたいものです。龍野城の方へ向かえば自然も残っており、紅葉や桜など四季を肌で感じることもできるでしょう。まだまだ伝えきれない龍野の魅力。実際に訪れて、歩いて、食べて、感じて、昔懐かしいあの頃を思い出してみませんか。