HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

HISTRIP MAGAZINE icon HISTRIP MAGAZINE

一日の疲れを癒す日光市の憩いの場!温泉や旅館で溢れる鬼怒川温泉街

  •  

     

     

    栃木県の温泉スポットと言えば鬼怒川(きぬがわ)温泉。
    古くから伝わる温泉は肌に優しいアルカリ性で、疲労回復の効果があります。
    これから紹介する鬼怒川楯岩大吊橋を渡って季節や絶景を楽しんだ後に一日歩き回って疲れた身体を癒してみませんか。

     

     

     

    一度引退した文化財が日光市の温泉街を救うために戻ってきました

     

     
    新宿駅から特急日光1号で約2時間走って東武日光駅に着き、そこから東武鉄道日光線で電車で約30分ほど行くと鬼怒川温泉駅に着きます。

     

     

    <写真01nikko 鬼怒川温泉駅前>
    鬼怒川温泉は江戸時代に発見されたと言われています。当時は僧侶や大名しか入ることは許されていませんでしたが、明治時代に一般公開されてから多くの人が利用できるようになりました。その後、水力発電所ができたことによって鬼怒川の水位が下がり、さらに多くの温泉が発見されたようです。
    駅の側には宿泊施設も充実しており、有名な金谷ホテルもあります。
    しかし駅から離れると道は暗く、人通りの少ない街となっています。
    バブル期が最も栄えていた時期で、多くの企業の慰安旅行などに鬼怒川温泉が選ばれていましたが、バブル崩壊後は次第に衰退していきました。

    そこで、廃れてきている鬼怒川温泉街を活気づけるために、地元の方々が動き始めました。
    それは、約58年ぶりとなるSL列車の復帰です。名前は「大樹」と言い、マークは徳川家の家紋を連想させるデザインとなっています。

     

    <02_nikko 大樹>
    今回のプロジェクトには地域の活性化だけでなく、鉄道産業文化遺産の保存と活用 や東北復興支援の3つの目的が含まれています。

    もちろん乗車することもできますが、時間によっては間近で車体が見られるお披露目の時間もあります。

    シャッターチャンスもたくさんあり、大きな汽笛の音も聞くことができます。鉄道好きの方や、SLが懐かしいと感じる世代の方、子どもたちには大変人気なプロジェクト内容となっています。

     

     

    <03_nikko 大樹車体>
    2017年7月21日には鬼怒川線の橋梁、跨線橋や駅プラットホーム等の建造物7件が国の登録有形文化財に登録されています。
    駅から近い宿泊施設が多くあり、疲れを癒す天然の温泉においしい精進料理が揃っている鬼怒川温泉街に是非家族旅行などで訪れてみてください。

    実際に訪れてみて、駅付近は宿泊施設が多く、落ち着いた雰囲気がありながらも活気に満ちていました。
    しかし、駅から少し離れると街灯が少ない暗い雰囲気の場所にたどり着きました。
    夜に出歩くのは少し怖い印象を受けましたが、一日の疲れを癒す締めのスポットとして最適な場所だと感じました。

     

    鬼怒川温泉駅 所在地 : 栃木県日光市鬼怒川温泉大原1390

     

     

    日光の天然温泉を味わうならまず最初に訪れてもらいたいベストスポット

     

     
    続いて東武鬼怒川温泉駅を出て目の前の所にある、足湯スポットに立ち寄りました。
    宿泊する方は温泉に入って一日の疲れを癒すこともできますが、無料で誰でも温泉を堪能できます。

     

     

    <04nikko 鬼怒太の湯 外側>

     
    足湯は「鬼怒太(きぬた)の湯」と言います。
    アルカリ性の泉で肌に優しく、温度は一定に保たれていて、入ると一日の疲れが癒され気持ちが安らぎます。
    中央には手を温める手湯もあり、短時間でも効果を感じることができます。比較的どの時間も多くの観光客の方が利用されています。

     

     

    <05_nikko 鬼怒太の湯 中側>
    電車の待ち時間や、ちょっとした休憩に利用してみてはいかがでしょうか。
    屋根もついているので、天候がすぐれない日でも利用することができます。

    日帰りで温泉に入る時間がないという時でも足湯で疲れを癒すことができました。
    温度も丁度良く、気持ちが癒される幸せなひと時でした。足湯につかるだけでもだいぶ気持ちが変わります。
    ちょっとした空き時間や、鬼怒川の温泉に入る時間がなかったら是非足湯だけでも入って疲れを癒してみてください。

     

     

    所在地 : 栃木県日光市鬼怒川温泉大原地内(東武鬼怒川温泉駅前)

     

     

    鬼怒川楯岩大吊橋を渡って日光市の大自然や季節感を感じてみよう

     
    鬼怒川温泉駅から約20分ほど歩いたところに鬼怒川温泉街と楯岩を結ぶ全長140メートルの大きな釣り橋がかかっています。
    楯岩というのは戦うときに使用する楯にていうことから名づけられ、70メートル以上の高さがあります。

     

    <06nikko 楯岩大吊橋>

     
    橋を渡ってから上に登ると、展望台があり、そこからは絶景が楽しめます。
    下には鬼怒川が流れていて、緑が多いので秋の季節には紅葉を楽しむことができます。

    橋は距離が長く、揺れやすいので高い所が苦手な人は怖いと感じるかもしれませんが、それを越えれば素晴らしい景色が広がっているので是非空き時間に行ってみてはいかがでしょうか。
    橋の入り口付近には足湯カフェや売店などもあるので若い人にも人気のスポットです。

     

     

    <07_nikko 楯岩大吊橋>
    注すべき点は、日没後だと橋の上についている明かりしかないので暗く、危険です。また野生のクマが出る恐れもあるので十分に注意してください。

    今回は夜に訪れたので、街灯が少ない中橋を渡るのはっ少し怖かったです。
    しかし、周りが静かだったからこそ、川の流れる音や、葉が風に揺れる音、山のシルエットなど日光の自然を独り占めすることができました。
    明るい時間には是非橋を渡った先の景色もみて頂きたいので、鬼怒川温泉の宿に泊まったら朝一に訪れてみてください。

    所在地 : 栃木県日光市鬼怒川温泉大原1436

     

     

     

    鬼怒川温泉は一日の観光の締めくくりにぴったりなスポットです。現在地域活性化にも力を入れているので見どころもたくさんあります。
    春には桜、秋冬には紅葉や温泉から見える雪景色、四季によって姿を変える温泉街を楽しみながら疲れを癒してください。