HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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文化人も愛した会津若松 歌人が愛した東山温泉の自然を堪能しよう

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    福島県の会津若松といえば、戊辰戦争や白虎隊といった、戦に関連する悲劇的な事柄を多く連想するかもしれません。

     

     

     


    しかし会津若松は豊かな自然に恵まれ、本来はとてものどかな地であり、多くの文化人にも愛されてきました。

     

     

     


    特に、市街地からも気軽に行ける東山温泉は、今も昔も多くの人々に愛されています。

     

     

     

     

    今回は、現在に残る「茶室麟閣」(ちゃしつりんかく)、そして竹久夢二と与謝野晶子の歌碑を頼りに、会津若松の新たな一面を探ります。

     

     

     

     

     

    鶴ヶ城内に佇む茶室麟閣 時間を忘れてお抹茶と葉擦れの音を楽しもう

     

     

     

     

    会津若松駅から、市内周遊バスの「あかべぇ」もしくは「ハイカラさん」で約5分。鶴ヶ城(つるがじょう)に到着します。

     

     

     

    <01_aizuwakamatsu:後ろからの鶴ヶ城>

    実は鶴ヶ城には、天守閣と同じくらい有名な「茶室」があります。

     

     

     


    <02_aizuwakamatsu:麟閣正面>
    正式名称は「茶室麟閣(りんかく)」で、福島県の指定重要文化財です。

     

     

     

     

    会津の基礎をつくったと言われるかつての藩主、蒲生氏郷(がもううじさと)。

     

     

     


    彼は優秀な武人であるとともに、当時を代表する文化人でした。特に茶道に親しみ、千利休を師とするほどでした。

     

     

     


    そして氏郷は利休の自害後、息子の少庵を会津にかくまったのです。

     

     

     

    そして、その少庵のために、茶室麟閣は建設されました。

     

     

     


    戊辰戦争で会津藩が敗れ、鶴ヶ城が取り壊される際、一度外部へ移築され、1990年に元の場所である鶴ヶ城内へ移築し、現在に至ります。

     

     

     

    <03_aizuwakamatsu:お茶室>

    お茶室以外にも、趣きのある建物を多く見ることができます。

     

     

     

    <04_aizuwakamatsu:中門>
    実際にお抹茶をいただくこともできるここ麟閣。

     

     

     


    現代に残る場所で、かつての人びとと同じような時間を過ごす、これほど贅沢な時間はありません。

     

     

     


    ぜひゆっくりと、当時に想いを馳せながら、至福のひとときを過ごしてみましょう。

     

     

     

    所在地 : 〒965-0873 福島県会津若松市追手町1-1

     

     

     

     

     

     

     

    市街地から程近い東山温泉 自然と芸妓に魅了された竹久夢二の追体験

     

     

     

     

     

    鶴ヶ城から「あかべぇ」もしくは「ハイカラさん」に乗って約15分。

     

     

    次は東山温泉駅で降車します。

     

     


    05_aizuwakamatus
    一つ手前のバス停を過ぎると、道幅は狭まり緑も増え、景色はもう別世界。

     

     

     

    川を流れる水の音も聞こえてくるので、とても涼しげな気分になることができます。

     

     

     


    市街地に近いとは思えない極上の非日常のはじまりです。

     

     


    <06_aizuwakamatsu:東山温泉を流れる川>
    この東山温泉はにおいも、色もない、さらさらとしたお湯が特徴です。

     

     

     


    開湯は、行基(ぎょうき)によってなされたと伝えられており、三本足のカラスに導かれたという伝承も残っています。

     

     

     


    昔から会津藩の人々に愛されており、現在でも多くの地元の人に愛されています。

     

     

    <07_aizuwakamatsu:竹久夢二の歌碑>
    そして竹久夢二という絵師も、東山温泉を愛した偉人の一人。

     

     

     

    この歌碑がその証で、これは「宵待草(よいまちぐさ)」の詩を刻んでいます。

     

     

     


    竹久夢二とは、美人画で有名な大正ロマンを代表する画家であり、現在でも有名な画家です。

     

     

     


    夢二は3度、東山温泉を訪れ会津の風景や、「とんぼ」という芸妓をモデルにした絵を描きました。

     

     


    彼の歌碑は大きく、案内板もあるので、見逃す心配もありません。どうぞ竹久夢二が見たかもしれない景色を、余すことなく堪能ください。

     

     


    所在地 : 福島県会津若松市東山町湯本川向222

     

     

     

     

     

     

     

     

    今に残る自然を感じる 与謝野晶子の歌碑をさがしてゆったり散策

     

     

     

     

     

     

    竹久夢二の碑と川向の位置にあるのが与謝野晶子の歌碑です。

     

     

     


    <08_aizuwakamatsu:与謝野晶子の歌碑>
    木漏れ日が映る歌碑はなんとも涼しげで、思わず足を止めてしまいます。

     

     

     

    与謝野晶子は、明治時代から大正時代、昭和時代という長い時代を情熱的に生きた浪漫主義の歌人。

     

     

     


    彼女が初めて出した歌集の『みだれ髪』、日露戦争時に歌った『君死にたまふことなかれ』は特に有名で、みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。

     

     

     


    晶子は二度、この東山温泉を訪れています。晶子には、この川音や緑をどう感じられたのでしょうか。

     

     

    <09_aizuwakamatsu:橋から見る川><10_aizuwakamatsu:与謝野晶子の歌碑のアップ>
    歌碑は、晶子が滞在した旅館によって建てられ、文字も所蔵されていた直筆の歌からとられました。

     

     

     


    彼女が愛され、大切にされていることが分かります。歌碑もとてもきれいなのです。

     

     

     

     

    歌人の5感を刺激したこの温泉街。

     

     


    <11_aizuwakamatsu:向瀧>
    東山温泉の町並みはレトロで、温泉街の入り口には、明治6年創業、岩壁の上にそびえ立つ国の登録有形文化財の老舗旅館、「向瀧」があります。

     

     

     

    <12_aizuwakamatsu:足湯>
    また、無料の足湯もあり、緩やかな時の流れに身を任せ、ゆっくりと散策することをお勧めします。

     

     

     

    所在地 : 福島県会津若松市東山町湯本

     

     

     

     

    公式HP : 向瀧

     

     

     

     

    いかがでしたか。

     

     


    茶道という文化を紡いだ茶室麟閣と、自然と景観を今も大切にしている東山温泉。

     

     


    日本人観光客のみならず、最近ではどちらも外国人観光客の姿がちらほらと見受けられるそうです。

     

     

     

    文化人に愛された会津若松は、これからの時代も大注目のスポット間違いなしです。

     

     

     

     

     

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