HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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養老のおすすめスポット 深い歴史や意外な芸術に触れられる厳選3選

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    大阪から電車で約3時間半の岐阜県・養老には孝子伝説で有名な観光スポットである養老の滝の他に養老寺や天命反転地、鬼面山谷顕彰碑など、知っているようで知らない歴史や芸術に触れることができます。
    皆さんももっと深い養老の歴史に触れ、新たな世界に飛び込んでみませんか。

     

     

    源丞内が開いた養老寺 お寺の中に隠れている歴史をさぁ見つけよう

    養老寺は718年、七堂伽藍を創建し滝寿山元正院養老寺と称して滝守護不動明王を納められました。

     

     

    鎌倉時代に初期天台宗になり、十一面千手観音を本尊としました。

     

     

    織田信長の兵火により、焼失し、寺領も剝奪されました。

     

     

    この時、滝守護不動明、十一面千手観音など寺の重要宝物等は滝谷に避難されて無事でした。

     

     

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    養老寺は徳川家康と大変深い関わりがあります。

     

     

    関ケ原の戦いの前に養老寺に戦勝を祈願するために訪れたとされており、そして見事戦いに勝利した徳川家康は戦勝祈願成就を喜び新藤五国光の太刀を寄付され、この太刀は国指定重要文化財として認定されています。

     

     

    勝負事の前にはぜひ訪れてパワーを受け取りたいものです。

     

     

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    他にも養老寺には、国、県、町それぞれに指定されている、後水尾天皇辰幹懐紙や、十二面千手観音立像、聖徳太子十万塔、谷木因の選句集、庫裏、むくの木などの重要文化財がたくさんあります。

     

     

    これらを拝観する場合は養老寺に事前予約が必要となります。

     

     

    ご注意ください。

     

     

    日常までもが非日常的な感覚に陥る 大人が楽しめるパーク天命反転地

    養老反転地は1995年に開園した荒川修作さんがつくりあげたテーマパークです。

     

     

    荒川さんは紫綬褒章の受章者です。

     

     

    そこはパーク内に一歩足を踏み入れると、どこも平らな土地はありません。

     

     

    <写真34_alt:altミュージアム入口>

     

     

    普段の生活で平面な地面に飽きたらここへ来て、不安定な地面を経験することで、普段の平面に戻るとホッとするような場所です。

     

     

    しばらくパーク内にいると迷子になったような不思議な感覚になります。

     

     

    さらに、だれか大切な人と一緒にこの不安定な地面に立ち、お互いに助け合い支え会うことで、その二人はここに来る前よりもより深い関係になることができるということが体験できる不思議な巨大芸術作品です。

     

     

    支え合える安心感が大きいのではないでしょうか。

     

     

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    また、パーク内ではこのようにからくり写真を撮影するポイントがあります。

     

     

    こちらの写真は人が天井からぶら下がっているように見えますでしょうか?

     

     

    このように少し面白い写真が撮れるポイントがいくつかあります。
    大人になっても子どもに戻ったように楽しめる天命反転地というテーマパークに足を運んでみてください。

     

    歴史的快挙を成し遂げた養老町の相撲取り 鬼面山谷五郎の顕彰碑

    養老駅から歩いて約10分。

     

     

    大きな岩に大きなお相撲さんの絵が彫られているのが見えてきます。

     

     

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    こちらは、第十三代横綱鬼面山谷五郎(本名、田中新一)の顕彰碑です。

     

     

    鬼面山は、186センチ、146キロの巨体で、米12俵を一気に担ぎ上げるほど怪力を持ち合わせていました。

     

     

    幼いころ、母親が薯汁とご飯を米二升を炊いてで外出していると、全て食べきってしまい、見知らぬ顔をしていたそうです。

     

     

    温厚な人柄で、孝行心が厚かったと伝えられているようです。
    1865年、大関に昇進し、1869年に横綱の免許を受けました。

     

     

    成績は、横綱の免許を受けてから引退までの三年間で17場所を勤め、取組総数191、143勝、16引き分け、24負けと輝かしい記録を残しました。

     

     

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    1871年7月23日、46歳でこの世を去り、この顕彰碑は1967年に養老町が建てました。
    養老には孝子伝説だけでなく、さまざまな歴史が詰まっています。

     

     

    観光名所と共に厳選した3つをご紹介いたしました。
    しかし、養老にはまだまだたくさん歴史があります。

     

     

    是非実際に訪れて体感してみてはいかがでしょうか。