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楠木正成の見た景色とはいかに!籠城戦に使われた千早城の跡地へ!

  • 赤阪・千早の戦いの中で、100日にも及ぶ激しい籠城戦にも関わらず、落城しなかったとされる千早城。・千早赤坂村でも中心的存在の「金剛登山口」バス停から徒歩20分で入口にたどり着ける、そんな千早城にはどんな秘密があったのか。歴史を感じながら楠木正成公の見た景色を確かめに行きましょう!

    階段の先の「史跡千早城跡」からの千早赤阪村の景色は見応え抜群!

    <写真01_lt:千早城跡に繋がる急な階段>
    千早赤阪村の顔とも呼べる金剛山の登山口付近にあるバス停を少し過ぎたあたりに、城趾へ繋がる急な階段が見えてきます。
    急な段を注意しながら登っていくと、徐々に山道に入ります。登ること約15分、段数にするとその数なんと約550段!登山ともいえる道のりですが、歩いた先には「史跡千早城跡」が待っています!
    <写真02_alt:史跡千早城址>
    標高673mだけあって眺めは抜群です。赤坂・千早の戦いで、楠木正成が下赤坂城、上赤阪城と次々に敵からの攻撃を受けた末に最終戦となったのが、千早城と言われています。籠城戦となり100日にも及ぶ長丁場でしたが、東西に谷が深く切れ込んでおり、峯が孤立しているという立地を活かした戦略で見事に勝利を勝ち取り、鎌倉幕府滅亡の契機となりました。楠木公が城から見ていた景色を拝見し、実際に自分で登ってみると激しい戦いを勝ち抜いた理由に納得できるはずです。

    <写真03_alt:千早城址第四郭にある鎧兜の人形>

    長い階段を登り、千早城跡と書かれた看板を越えたところにある、第四郭(四の丸)と呼ばれる平坦地には鎧兜の人形が立っており、これは戦の際に、楠木正成が大軍に向かうための奇策として、ワラ人形に鎧を着せて相手軍を騙したという話から来ているとされています。理由を知った上で拝見すると、なんだか身震いがしました。

     

    楠木正成公が祀られているという千早神社への参拝も忘れずに!

    <写真04_alt:千早神社を説明する木の立て看板>
    千早城の本丸には「千早神社」があります。もとは千早城の八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)を祀って鎮守として創建したものでしたが、後に楠木正成、楠木正行を合祀したと言われています。地元の方からは地元の神社として親しまれていますが、旅で訪れてみるとかなり立派な神社で、山奥の静寂から、当時の戦の緊迫した雰囲気や様子を感じとります。
    <写真05_alt:千早神社鳥居>
    <写真06_alt:森の中にある千早神社への入り口>
    山の上にそびえ建つ、歴史たっぷりの神社を是非ご堪能ください。

     

    史跡千早赤坂城巡りの寄り道には金剛山名店「山の豆腐」がおすすめ

    <写真07_alt:山の豆腐外観>
    史跡千早城跡まで登った後には、金剛山でも有名な「山の豆腐」という豆腐屋さんで冷たいデザートはいかがですか?
    名前の通り山の中にあるお豆腐屋で、金剛山の伏流水と国産大豆100パーセントで作られる手作り豆腐が人気のお店です。山の豆腐ではお豆腐以外にもおいしいスイーツがいただけます!金剛山登山口バス亭から歩いて約10分のところにありますので、バスの待ち時間に立ち寄ることもできます!
    <写真08_alt:山の豆腐人気の豆腐ソフト>
    山の豆腐のスイーツでおすすめなのが、「豆腐ソフト」と「杏仁豆腐ソフト」です!どちらも豆乳が使われていているので、さっぱりとした味わいです。甘いのがお好みの方は杏仁豆腐のソフトクリーム「杏仁ソフト」をおすすめします!お豆腐や豆乳も売っていますのでお土産としてもいいですし、種類豊富なスイーツもあるので、お好きなものをチョイスできます。人気のお店なので閉店間際になると売り切れのものが多くなってしまう可能性があります。訪れる際はお早めに!

     

    また、千早赤阪村でお食事を楽しむなら金剛山麓「まつまさ」は外せません。「山の豆腐」の目の前に金剛山麓「まつまさ」というお店があります。定食からバーベキューセットまで様々な料理を楽しむことができ、金剛山登山後のお食事にもピッタリなお店です。登山口バス停付近ではしっかりとした食事がとれるお店ですので、しっかり食べたい方にはおすすめです。名物のベーコンはお土産でも売っています。名物も是非写真に残しておきましょう!

     

     

    古文書にも残された歴史的な城「千早城」。楠木正成の思いや、当時の戦いの様子をうかがい知る、そんな旅をご紹介しました。現地に出向くからこそ味わう感動を、是非ご堪能ください。